第百二十四季 葉月の三 |
第一百二十四季 叶月[1]之三 |
不可解な番人に旧地獄からの死者 |
无法理解的守墓人与来自旧地狱的使者 |
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謎のゾンビとの通訳に一段 |
担任与谜之僵尸的翻译 |
幻想郷での埋葬は里の外に作られた共同墓地が一般的であった。そこでは妖怪には荒らされる事も多かった。しかし新しく出来た命蓮寺の墓地は、比較的ちゃんと埋葬して管理してくれると評判である。比較的裕福な人間は好んで命蓮寺に埋葬しているようである。 |
幻想乡的死人一般都是被埋葬在村子外面的共同墓地里,但那里也总是被妖怪们糟蹋。但最近新造的命莲寺的墓地,相对起来管理的比较好些。比较有钱的人类很多都希望被埋在命莲寺的墓地里。 |
しかし、その命蓮寺で数日前から妙な出来事が起き、先述の裕福な人間を悩ませているようである。突如として墓地の奥に番人が現れたのだ。その番人は近づく者を追い払っているのだという。 |
但是,自前几日起在命莲寺发生了些奇怪的事,让刚刚所说到的富裕的人类苦恼着。在墓地的深处突然出现了名守墓人。这个守墓人听说会将接近此地的人全都赶跑。 |
番人は人間の死体で、脳が腐っているのか全く話が通じず、目的も皆目見当が付かない。そこで命蓮寺にいる妖怪は一計を案じ、死体と話が出来る妖怪を地底から呼び寄せたのである。 |
守墓人是人类的尸体,或许是大脑腐烂了完全无法跟她沟通,也完全无法得知她的目的。命莲寺的妖怪想了一个办法,从地底叫来了能与尸体沟通的妖怪。 |
「この死体はねー。別に危害を与えるつもりはないってさ」 |
“这个尸体啊——。说她也没有打算伤害人类的说” |
と言うのは、通訳の火焔猫燐さん(火車)。彼女は死体のエキスパートだ。人間の死体の扱いに関して右に出る者はいない。 |
翻译的火焰猫燐小姐(火车)说道。她是尸体的专家。没有人比她更擅长对付尸体。 |
「名前は宮古芳香。それ以外はよく覚えていないってさ。急にここを守らなければいけない気になったんだってー。恐らく、生前の強迫観念が不意に呼び覚まされ、死体を呼び起こしているんだと思う。一応、守る範囲を狭めさせたんで、迷惑じゃ無ければ腐るまで放って置いても大丈夫だと思うよー」 |
“她的名字是宫古芳香。别的她都说记得不清楚了。突然感觉必须得保护这里什么的——恐怕是因她生前的强迫观念不经意的被唤醒了,使得她复活了。我姑且叫她缩小了守护的范围,如果不碍人事的话放她不管到腐烂了应该就可以了——” |
そう言って、彼女は報酬に死体を何体か手に持ち、地底へ帰っていった。彼女の話では死体が独りでに動き出したもので、その行動には意味が無いのだという。死体にも人権を、という考えの元、命蓮寺では静観する事にしたそうである。 |
这么说着,她作为报酬拿着几个尸体回到了地底。据她说尸体是独自一人动了起来的,她的行动没有什么意义。据尸体也有人权这个想法,命莲寺决定采取静观的措施。 |
しかし、不可解な事実がある。まず、命蓮寺に埋葬した中に宮古芳香という名の人間はいなかったそうだ。その事は当然、命蓮寺の住職も気が付いているだろう点から考えるに、何か裏がありそうである。宮古芳香が守る物、それが一体何なのか、まだまだ何か起こりそうな予感がする。 |
但是。也有无法理解的地方。首先,埋葬在命莲寺的人类中好像没有叫宫古芳香的人类。这点命莲寺的住持照理说应该也有察觉到才对,所以或许有什么隐情。宫古芳香所保护的东西,不知到底是什么,看样子应该还会发生些什么事呢。 |
(射命丸 文) |
(射命丸文) |