东方文花帖 (书籍)/莉格露·奈特巴格
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报纸
第百十九季 長月の二 | 第一百一十九季 长月[1]之二 |
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蟲の知らせサービス開始 | 昆虫服务全面启动 |
蟲の地位向上を目指し | 旨在提高昆虫的地位 |
蛍の妖怪リグル・ナイトバグさん(妖怪)が、大量の蟲を遣った『蟲の知らせ』[2]サービスを開始すると発表した。これはぞんざいに扱われがちな蟲の地位向上が狙いだ。 | 萤火虫的妖怪:莉格露·奈特巴格(妖怪)派送出了大批的昆虫,由他们提供服务。目的是为了提高总是被粗暴对待的昆虫们的社会地位。 |
蟲というと何を想像するだろうか。恐らく多くの方は食糧かゴミとしか思わないだろう。今ではその程度の認識しか持ち合わせていない。その現状に憂えた蟲のリーダーが、現状打破のために発案したのが今回のサービスである。 | 说起虫子,会想到什么呢?恐怕,多数人都只会担心自己的食物,或者想到垃圾。就目前来说,罕有人拥有比这更高的认知。昆虫的领头为这种状况困扰,所以为了改变现状,她推出了这项服务。 |
このサービスは、予め予定を伝えておくと決められた時間に大量の蟲がお知らせにやって来る、という物だ。例えばモーニングコールをお願いすると、朝に大量の蟲が布団の上にびっしりと集まり、優しく起こしてくれる。蟲は羽のあるタイプだけではなく、足が無数にあるタイプも用意されており、そのバリエーションは豊富だ。 | 这项服务的内容是:事先给到详细的计划以及足够的时间,之后就会有一大批昆虫过来作通知。比如,一个人需要在早上被叫醒,大量的昆虫届时便会聚集到他的床垫上,轻柔地唤醒他。提供服务的昆虫不止是有翅膀的,还有多足虫等等,提供了丰富的可选项。 |
リグルさんは、今回のサービスに対してこう語る。 | 针对这次的服务,莉格露是这样说的: |
「蟲だって役に立つって事を思い知らせたいのよ。最近、蟲がなめられてばっかで腹立たしいの。蛍だって松虫だってただの見せ物扱いよ。いつから人間はそんなに偉くなったのかねぇ。だからといって、人間に危害を与えると駆除されてしまうのかも知れないし……。だから生きていく上で蟲が不要と思われている現状を打破すれば、もっと蟲の地位が向上するって思ったの」 | “我想让人们知道,昆虫也有着有益的一面。现在的人类老是在捉弄我们,实在是很恼人。他们甚至认为萤火虫和松虫仅仅是被用来观赏的。从什么时候起,人类觉得自己变得那么伟大了啊?可一旦我们伤害人类,恐怕又会被驱逐……。所以,在确保昆虫生存的基础上,打破人类“虫子一无是处”的想法,那样昆虫的地位就会有所提高了吧。” |
リグルさんは、蟲を操る事が出来る能力を使い今回のサービスを運営している。利用者も「冷や汗が出る位良く目が覚める」「耳元でカサカサ音が鳴ると居ても立ってもいられない」と好評のようだ。 | 莉格露小姐凭借操纵昆虫的能力进行着这项服务。接受服务的都“吓出了一身冷汗,立刻就清醒了”;“耳边嗡嗡嗡的,很难再保持平静”这样说。看来目前为止,服务受到了好评。 |
ただ、リグルさんは最後に「飽きたからもうそろそろ止めよかな」と付け加えた。蟲の命は儚い。蟲の知らせもまた儚いものである。 | 不过,莉格露小姐又补上一句:“我们已经在厌倦了,可能要不干了。”虫子的生命是短暂的,所以可以理解这项服务也很短暂。 |
(射命丸文) | (射命丸文) |
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紙面から | 来自页面 |
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采访
莉格露 |
あれ? こんな事やってたっけ? |
啊嘞? 我做过这种事? |
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文 |
貴方の記事ですよ? ついこないだ取材したじゃないですか |
这是关于你的报道哦?前些日子我不是采访过你吗? |
莉格露 |
覚えてないなぁ |
不记得啊。 |
文 |
蟲の頭の中って、どれだけ小さいのでしょうか |
真好奇虫子的脑容量有多小。 |
莉格露 |
違う違う、不要になった情報はすぐに切り捨てるようにしてるだけ。ほらそうじゃないと蟲の知らせサービスだって出来ないしー。お客のスケジュールが覚えられないから |
不是不是,我不过马上遗忘了不再需要的信息罢了。要不,我还怎么提供昆虫服务呢?会记不住客户的日程呀。 |
文 |
なんだ、覚えてるじゃないですか |
什么嘛,原来你还是记得啊。 |
莉格露 |
覚えてないなぁ |
不记得啊? |
文 |
昔は蟲の力ももっと強かった様な気がするのです。人間に寄生したりしたし、毒性だってもっと高かったし……。一刺しで妖怪をも倒せる蟲も少なくありませんでした |
在过去,虫族的力量强大的多。能寄生在人类体内或者拥有猛烈的毒性;甚至还有少数可以用一蜇战胜妖怪。 |
莉格露 |
今の蟲が弱いとでも? |
是说,现在的虫类弱小了? |
文 |
弱いですね。昔は大量の毒蟲同士闘わせて、それで最後に残った蟲が最強としてその後妖力を身につけていった物です。それそれは恐ろしい物でした。その時代に比べれば、今の貴方レベルの妖怪では今の蟲もたかが知れています。貴方なんてただの見せ物でしょう? |
弱小多了。当年毒虫们互相厮杀,最后留下来的,也就是最强的,就会拥有妖力。那真的是很可怕的,但和那时相比,我只看到了你这种程度的虫子。你现在不只是个观赏品吗? |
莉格露 |
そこまで言われるとへこみます……うう |
不要说的那么过分啊……呜— |
文 |
うちの鴉は蟲が大好物です |
我的乌鸦很喜欢吃虫子呢。 |
莉格露 |
げげ、こんな所にも天敵が~ |
啧,天敌就在这里~ |
文 |
人はそれを益鳥と呼ぶのです |
这就是为什么,人类称乌鸦为“益鸟”。 |
莉格露 |
勝手な事ばっか言わないでよ~!ただでさえ最近年々と蟲の数も減ってきた様な気がするのに |
不要自作主张~!本来虫子的数量近几年就一直在下降了。 |
文 |
良い事じゃないですか。あ、でも蟲が減ったら鳥たちも困るわねぇ |
有什么不好吗?啊、虫子的数量减少,鸟类也会很困扰的。 |
莉格露 |
減っても喰われても困るけど……それより問題なのが殺虫剤よ! |
无论是数量下降,还是被捕食都让人困扰……但首要的问题还是杀虫剂! |
文 |
殺虫剤? ああ人間が作った便利な道具の事ですか? |
杀虫剂? 啊是人类发明的那个方便的化学品? |
莉格露 |
アレのお陰で私の可愛い蟲達がカサカサと減っていくの |
就是因为它,我可爱的虫子们被消灭掉了大半…… |
文 |
弱いわね |
都是因为太弱了。 |
莉格露 |
昔の蟲だったら死ななかったとでも言いたいの? そんなレベルじゃないのよあの攻撃は |
你想说以前的虫子这样也不会死吗?这跟原来的根本不是一个级别的攻击啊! |
文 |
何を言っているのですか。それはチャンスなのですよ? |
你在说什么啊。这难道不是一个很好的机会么? |
莉格露 |
チャンスって何よ |
什么机会啊…… |
文 |
殺虫剤程度では倒れなかった蟲だけ集めて行けば、殺虫剤の聞かない蟲だけが残る。それで暫く世代を重ねて数を増やす |
只要去聚集那些没有被杀虫剂杀死的虫子,就会只剩下对杀虫剂免疫的虫子了。让他们繁殖下去,数量慢慢就会增加。 |
莉格露 |
ふむふむ |
嗯嗯—— |
文 |
そうしている間に、人間はもっと強くて洒落にならない殺虫剤を作る |
与此同时,人类也会制造出更加强力的杀虫剂来。 |
莉格露 |
…… |
…… |
文 |
それでも効かなかった蟲だけを集め、また数を増やす、それを繰り返していくと…… |
然后再聚集那些没有被杀死的虫子,增加他们的数量,这样反复循环下去…… |
莉格露 |
無敵の殺虫剤が作られるだけじゃないのー? |
最后不会做出无敌的杀虫剂来吗? |
文 |
殺虫剤だって、人間に影響ない訳が無いのです。だから殺虫剤の効果には限界があります。殺虫剤の強さが限界まで言ったときに、蟲は人間の手に負えない力を手に入れる事になるのです |
就算是杀虫剂,也不是对人类一点影响都没有。杀虫剂的效果一定会有一个上限,达到了这个极限之后,虫类就拥有不输给人类的力量了。 |
莉格露 |
そうかー。気の長い話だけどもっと頑張らないとー |
这样啊—。看来要花上很长的时间,我得更加努力— |
文 |
でも、鳥には食べられてあげてくださいね |
但是记得要把鸟儿喂饱呢。 |
简介
リグル・ナイトバグ (Wriggle Nightbug ) | 莉格露·奈特巴格 |
蟲を操る能力を持った妖怪。自身も蟲だけに、寒さと殺虫剤に弱い。 | 是拥有操纵昆虫的能力的虫妖怪,因自身是昆虫所以抵抗不了严寒或者杀虫剂。 |
出演作:『東方永夜抄』 | 登场作品:《东方永夜抄》 |
注解
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