东方文花帖 (书籍)/因幡帝
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报纸
第百十九季 睦月の四 | 第一百一十九季 睦月[1]之四 |
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大胆不敵、賽銭詐欺 | 大胆无敌,欺诈香钱 |
まさかと思いつつ、貴方も騙されていませんか? | 你是否曾有过在确信自己不会上当的同时被骗的情况呢? |
最近、神社のお賽銭と偽った詐欺が横行している。手口は非常に見事で、白昼、家に堂々と訪れ「お賽銭の集金に参りました」と言ってお金を騙し取るという物である。お賽銭を入れる事が良い事だと思っている人間や妖怪が、ついうっかりと入れてしまうのだ。ただ、お金を入れた方も詐欺にあったとは思っておらず、特に被害を訴える者も居ないため、現在では犯罪には当たらない。 | 最近,假替神社收香火钱的诈骗横行无忌。其手段非常完美:在白天堂而皇之地来到家门口,告诉对方说是「来募集香火钱的」然后骗取金钱。愿意做善事的人类或妖怪,不经意间就上了当。不过,给了钱的人都并不认为自己被骗了;而因为目前还没有人去告发,暂不能将其定为犯罪。 |
お賽銭詐欺を現在進行形でやっているという人物に接触することが出来た。その人物は、因幡てゐ(妖怪兎)である。彼女は詐欺についてこう述べている。 | 在那人的诈骗过程中,我成功地接触到了她。那人是因幡帝(妖怪兔)。她关于诈骗行为做了如下的表述: |
「詐欺じゃないわよ? ほらお賽銭って気持ちだけでも払えば良い事が起こるんじゃなかったけ? だから、私に会ってる時点でそれは約束できてるしー」 | “这不是欺诈哦?你不觉得,只要真心地捐出香火钱就会有好事发生吗?所以说,这就是我向遇到的每个人所做出的保证——” |
彼女は会った人間をほんの少し幸福にする能力を持つという。その為、お金を取られた人も詐欺にあったとは最後まで気が付かないのだ。 | 据说她拥有能为与自己相遇的人带来一点好运的能力。因此,被骗了的人一直到最后都没有发觉。 |
また、実際にお金を取られた人間から実の声を聞くことが出来た。 | 另外,我也听取了一些受害者的心声。 |
「お賽銭? そうね、お賽銭って一体いつから集金制になったのかと思ったけど、可哀想だから入れたわ」(Sさん[人間]) | “香火钱?是啊,我只是奇怪香火钱什么时候也变成募集的了,想想觉得蛮可怜的,所以就给了一些。”(S小姐[人类]) |
「あー、おもしろそうだから入れてみたぜ。ほんの少しだけどな」(Mさん[人間]) | “啊——,看起来好象蛮有趣的所以就给了啊。虽然只给了一点点。”(M小姐[人类]) |
「そもそもお賽銭って何だったかしら?」(Aさん[魔法使い]) | “话说回来那个“香火钱”究竟是个什么东西?”(A小姐[魔法使い]) |
皆、お賽銭を入れたことに不満は無いようだった。また、この事態に本物のお賽銭を管理している神社の巫女、博麗霊夢さんはこう語る。 | 大家都,对于给了钱的事情似乎没有太大的不满。另外,神社里真正在管理香火钱的巫女,对这个事件做了如下发言: |
「何よ、神社のお賽銭箱には葉っぱしか入れないくせに、何でそんな偽物のお賽銭にはお金を入れるのよ! それに何で誰も訴えないのよ! このままじゃ神社の信用に関わるじゃないの」 | “什么啊,神社的功德箱里明明一分钱都没有人给过,为什么那种假的东西却能收到香火钱啊!而且,为什么没有一个人去告发啊;这样下去的话岂不是会关系到神社的信用吗!” |
神社のお賽銭箱にお金を入れても何か起こるとは考えにくいが、賽銭詐欺のお賽銭箱にお金を入れると、ほんの少しでも幸福になると言われている。これでは誰も訴えないのは当然である。今一度、お賽銭のあり方というのも見直す時間が来たのかもしれない。 | 即使往神社的功德箱中投入香火钱也很难想象会发生什么好事情;但假如往诈骗香火钱的人的功德箱中放入了钱的话,据说能够稍微变的幸福一点。这样一来,没有任何人去告发也是理所当然的。现在,我们也许需要重新审视一下香火钱的意义了。 |
(射命丸文) | (射命丸文) |
采访
文 |
見事な賽銭詐欺の手口でしたね |
很漂亮的诈骗手段呢。 |
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帝 |
うーん。詐欺じゃないってばー |
呜嗯。这不是诈骗啊—— |
文 |
でも、嘘を吐いてお金を騙し取っていますよね? それを詐欺と言うのではないですか? |
但是,你通过说谎从别人那骗取了金钱吧?这难道不是欺诈吗? |
帝 |
まあいいや詐欺でも何でも。 でもね?私には大きなポリシーがあるの |
无所谓了,愿意说是诈骗还是什么的随便吧。 但是呢?我可是有着一个指导方针的。 |
文 |
ポリシーですか |
什么方针? |
帝 |
それは、私だけじゃなく、騙された人も幸福にするような嘘を吐く事。幸福にさえ出来るんならば、嘘くらい吐くべきなのよ |
那就是,我说谎不仅仅为了我,也为了被骗的人得到幸福。只要能得到幸福,说谎这种事情也是应该的哦。 |
文 |
私は嘘を吐くことは許しません。真実だけを記事にします |
我不能原谅撒谎的行为。我只会报道事实。 |
帝 |
へぇー、素敵な事で。でも、それで誰か得するのぉ? |
哈——,的确很好。但是,那样做有谁会受益呢? |
文 |
損とか得とかではないのです |
这不是得失的问题。 |
帝 |
損とか得とかだと思うけどなぁ。だって、優れた嘘は誰も損をしないのよ? 騙された人も、本当は嘘だったと聞いても怒ることは無いし、それどころか感謝すらするもん |
我倒觉得就是得失的问题呢。因为,精妙的谎言是不会让任何人有所损失的哦?哪怕当被骗的人得知这是一个谎言时,不但不会发怒,反过来还会表示感谢呢。 |
文 |
でも嘘自体が悪いことです |
但是撒谎本身就是一件坏事。 |
帝 |
あんたは私のお賽銭にお金を入れそうに無いわね |
你好象还没有往我这里放香火钱呢 。 |
文 |
騙されませんよ? |
我才不会被骗的啊? |
帝 |
あーあ、残念だなぁ。ほんの少しだけでも入れれば、ささやかな幸せが待っていると言うのに |
啊——,真遗憾啊。分明只要稍微给一点点的话,就会有小小的幸福在等着你呢。 |
文 |
そんなこと無いです |
不会有那种事的。 |
帝 |
お金を入れた人間たちは幸せそうだったでしょう?それはまぁ……人生を変えるような幸福があるかって言うとそんなことはないけれど、ささやかな幸せは感じられたんじゃ無いのかしら? |
给了钱的人们看起来难道不都很幸福吗?况且嘛……要说那种足以改变人生的幸运,的确是没有那种事情的;但你难道没有感受到那小小的幸福吗? |
文 |
…… |
…… |
帝 |
まぁ、私の能力だしぃ。幸せがある事自体は嘘じゃないんだけどね |
嘛,这就是我的能力。总之,在能带来幸运这一点上我是没有撒谎的呢。 |
文 |
……ほんの少しっていくらでしょう |
……稍微一点点,究竟是要多少呢? |
帝 |
あくまで気持ちだけで十分よ |
不管多少,心意才是最重要的哦。 |
文 |
おおっと、騙されるところでした。ただまぁ……騙されてもほんの少しだけで良いのなら面白いかな? |
哎呀,差一点就被骗了。但是……就算是被骗的话,稍微给一点点也蛮有趣的吧? |
帝 |
はい、幸せのお賽銭箱 |
请,带来幸运的功德箱。 |
文 |
でも、騙されていると判ってお金を入れるんですからね? |
但是,我是知道被骗给的钱啊? |
帝 |
幸せは気持ちの大きい人に多くやってくる |
幸运会多多造访情意重的人 。 |
文 |
そこまで幸せはいりません。今でも十分幸せですから |
我不需要那么多的幸运。现在这样子已经很幸福了。 |
帝 |
満ち足りている人はいいやねぇ。でもお賽銭を入れたからきっと小さな幸せはあると思うわ |
真羡慕富足的人呢。但是如果你给了香火钱,我相信你的生活一定会更美满一些。 |
文 |
信じてはいませんが、それは良かったです |
虽然不太相信,那样最好不过了。 |
帝 |
きっと、帰りに大きな事件に巻き込まれるとか |
等你回去的时候,一定会被卷入一个大事件什么的。 |
文 |
それは……本当に良い事、なんでしょうか |
那个……真的是好事吗? |
帝 |
あら、良い事じゃないの。いや良い事と言うか、あんたにとっては幸せな事何じゃないの? |
哎呀,不就是好事吗?不是,与其说是好事,至少对于你来说不是一件幸运的事情吗? |
文 |
確かに幸せな事ではあるんですが |
的确,从某种意义上来说是幸运的事情。 |
帝 |
事件が起こる事が幸せな事だと思っているあんたには、私の嘘に難癖つける事は出来ない |
认为“有事件发生”是一件幸运的事情的你,没有资格来挑剔我的谎言。 |
文 |
酷い言い様です |
说的好重啊。 |
帝 |
最後に初めて本当の事を言うわよ。私の言った事は殆ど嘘だから、最初からね |
最后,我告诉你一句实话吧。这次我说的基本都是谎言,从一开始起。 |
文 |
!? 最初からですって? |
!? 从一开始起? |
简介
因幡てゐ (いなば てゐ) | 因幡帝 |
長生きした末に妖怪となった兎。人間を幸運にするという能力を持つ。 | 长生的兔子化为的妖怪。拥有给人类带来幸运的能力。 |
出演作:『東方永夜抄』『東方花映塚』 | 登场作品:《东方永夜抄》、《东方花映塚》 |
注解
- ↑ 睦月:日本历一月
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