东方文花帖 (书籍)/上白泽慧音
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报纸
第百十七季 長月の二 | 第一百一十七季 长月[1]之二 |
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謎の秘密歴史結社の実態 | 谜之历史结社的实情 |
幻想郷の源流を探す人間 | 探寻幻想乡根源的人类 |
人間の里で存在が噂されている秘密結社がある。その結社は幻想郷に住んでいた人間と妖怪の跡を調べ、幻想郷の秘密を解き明かそうとする集団だ。妖怪の活動範囲をも調べる事から、その活動は熾烈を極め死者も出ることがあると言う。今回はついにその秘密結社のリーダーと名乗る人物と接触することが出来た。 | 在人间之里,传言存在着一个秘密结社。据传,这个结社成立的目的在于追踪人类和妖怪居住于幻想乡的起始,期待以此解开幻想乡的秘密。因也调查妖怪的活动范围,据说在一些极端场合下有人在调查中遇难。这次我们终于联络到一位人物,他自称是秘密结社的领袖。 |
秘密結社のリーダー甲さん(偽名) によると、結社を結成した理由はこうである。今の人聞達は、なぜ妖怪の住む此処で暮らしているのか、そもそも幻想郷とは何なのか、先祖は一体どういう人間だったのか、と言うことを殆ど知らない。恐らく全てを知っている妖怪達を幻想郷から追い出して幻想郷を人間の物にするには、まず幻想郷の真実を知る必要があるのだ、という。 | 秘密结社的甲先生(假名)这样解释他们结成结社的理由:现在的人们对于为什么自己生活在有妖怪的这里;幻想乡到底是什么;他们的祖先是什么样的人等等的问题基本上一无所知。为了将知道一切的妖怪从幻想乡逐出,使幻想乡被人类所掌控,人类有必要先了解幻想乡的真相,他说道。 |
随分と自分勝手で人間らしい意見だったが、私を含む多くの妖怪達はこれを相手にしていなく傍観している。これに対し苦言を呈する妖怪もいる。そのうちの一人、上白沢慧音さん(ワーハクタク)の意も聞いた。 | 尽管这一言论显得自我中心,而且完全是人类自己的意见,但包括我自己在内的许多妖怪还是观望着,而非把他们当做是敌人。一些妖怪也坦诚的提出了关于此事的忠告。我听取了这样的妖怪中的一人,上白泽慧音(半兽)小姐的看法。 |
「妖怪の恐怖を忘れ、幻想郷から妖怪を追い出そうと考える人間が居る事は非常に良くない事だ。幻想郷は、今の妖怪と人間のバランスで保っている。ちょうど(半人半獣である)私の様に。この持ちつ持たれつのバランスを崩してしまうとあっという間に幻想郷は崩壊してしまうだろう。ただ、妖怪は古い事も現在の事も同列に考える者が多いのに対し、人間は20年もすると新しい代に移り、記憶は薄まるばかりだ。これでは妖怪の方も張り合いが無い。一方的に人間の方が妖怪から離れていってしまうからな。人間は、現在から歴史を探そうとするのでなく、歴史そのものを現在の事の様に伝え続けていく、その事の方が重要なんだ」 | “一些人类已经忘记了妖怪的恐怖,并且试图把妖怪赶出幻想乡,这是非常不好的事情。现在的幻想乡,在妖怪和人类之间保持着一个平衡,就像我(半人半兽)一样。如果这样一个互相依存的平衡被毁掉,幻想乡会在一瞬间崩坏。许多妖怪把以前的事和现在的事一并考虑,相反,人类每过20年,就产生新一代,对于以往的记忆只是一味地淡薄下去。这样的话,妖怪也觉得没意思了。因为是人类单方面决定要摆脱妖怪。人类目前要做的事情不是探寻历史;相反,要将历史本身当成现在的事一样传承下去,这才是更加重要的事情。” |
慧音さんは半分妖怪ながら人間に慕われ、時には人間の生活の手助けもしている。人間が子孫に歴史を伝えていこうとしていないから、危険な思想の結社が生まれるのだとするならば、歴史の学校を開く事も考えている、と語っていた。 | 慧音小姐是被人类尊重的半妖,她有时也在日常生活帮助人类。如果是因为人们没有将历史教授给子孙,从而产生了有着危险思想的结社的话,她说她会考虑开设一所学校讲授历史。 |
(射命丸文) | (射命丸文) |
采访
文 |
で、里で歴史の学校を開いたんですよね? |
那么,历史学院已经在村子里开办了吗? |
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慧音 |
開きました。でも、余り人間は集まりませんでした。みんな学校の様な物は嫌いなようです |
已经开了,但是没有多少人来。看来大家都讨厌学校这类事物。 |
文 |
それは意外ですね。私達ならそんな面白そうなことが始まれば、我先にと見に行く物ですが |
那真令人意外呢。要是我们知道像那样有趣的事情发生了,一定会争先恐后地去看的。 |
慧音 |
それだけ人間は毎日の生活だけで必死なのですよ。貴方達お気楽妖怪と同じに考えてはいけません。彼らは働くだけ働いてご飯を食べないと死んでしまうのですから |
那是因为人类为了每天的生活就已经拼尽全力了。你们不能把人类和悠闲的妖怪想的一样啊。他们只要还能工作就得工作,因为不吃饭就会死。 |
文 |
今度は人間向けじゃなくて、妖怪も混ぜて学校を開きませんか?きっとみんな集まりますよ |
那下次您要不试着办一所不但允许人类、也允许妖怪参加进来的学校呢?那样的话大家肯定都会加入的。 |
慧音 |
集まるんでしょうねぇ。もっとも、集まるだけでまともに授業が出来るとは思えないですが……。ただ、集めたいんじゃなくて人間に教えたいのですから。妖怪集めて授業をするのも意味が無い訳じゃないけど |
应该会参加吧。不过,如果只是来参加的话,我就不能认真讲课了……。我想做的不是招集人来参加,而是想教授人类。招来了妖怪,再给人类讲课不就变得毫无意义了么。 |
文 |
それはそうですね。じゃあ他の案としては、お酒でつってみるとかはどうでしょう。人間もお酒は好きな筈 |
说的也是呢。那么另一个建议,试着带着酒怎么样?人类应该也喜欢喝酒。 |
慧音 |
それも授業になりそうに無いね。結局のところ、人間は歴史を知りたい人は人間の世界を作りたがる人だけで、普通の人間は歴史には興味が無いというのだろう。残念ですが |
那样也不能讲课了。结果就是,想了解历史的人们只想创造出只属于人类的世界,而普通人对于历史没有任何兴趣。真是太遗憾了。 |
文 |
神社の近くにいるごく一部の人間は変わった事が始まると、我先に、って感じです |
神社附近的一小部分人已经开始改变,给人一种“争先恐后”的感觉啊。 |
慧音 |
その辺の人間相手にしても仕様が無いんだけどね。すでに妖怪との区別も大して無いし |
我对那群人类毫无办法,她们与妖怪之间并无大差别了。 |
文 |
能力だけなら、並の妖怪じゃ太刀打ちできなかったりしますし |
单论能力的话,普通的妖怪的确已经不是她们的对手了。 |
慧音 |
そういえば、最近は神社の事すら知らない人間だっている。神社の辺りは妖怪だらけでとても近づけない上に、里からの距離もかなりある。人間達は行く必要が全く無いから…… |
话说回来,最近有些人类甚至都不知道神社的事情。因为在神社附近尽是妖怪,根本不能接近;而且神社离村落也有相当的距离。人类都感觉完全没有去的必要…… |
文 |
そうなんですか……。それでは神社に人間が殆ど居ないことも肯けますね |
是这样吗……。这么的话,我也算理解了为什么在神社里基本上没什么人的原因了。 |
慧音 |
お賽銭が全然無い、って巫女が嘆くのも無理の無い事。だって巫女が自分で自分の首を締めているんだから。本当なら、巫女の方からもっと人里で自分の仕事ぶりをアピールすれば良いのに。あの巫女は仕事をしても余り人間達に伝えようとしない。あろう事か自分も妖怪と仲良くしてしまっている。人間の中には、神社はすでに妖怪に乗っ取られた、と言う者も居る位だよ |
“香油钱根本没有”,巫女这样哀叹也不是无理的事,她这是咎由自取。原本,巫女应当频繁地上村落去,宣传自己的工作。但那个巫女即使工作了也不会主动告诉别人;自己竟然还很亲近妖怪。坊中传闻甚至说神社已经被妖怪占领了呢。 |
文 |
巫女の今の姿勢が人間達の誤解を生むのですね。確かにあの巫女は人間には非協力的に見えます。貴方の方がよっぽど人間寄りに見えます |
巫女现在的姿态使人类产生了误解呢。的确,那名巫女看起来就是不与人类合作的样子。您看起来则比她更偏向于人类。 |
慧音 |
私が巫女の代わりになっているから、今の幻想郷はバランスを保っているの。貴方は妖怪なのにこんな人間の事を記事にするのかしら |
因为我已经代理了巫女该做的部分工作,幻想乡的平衡才得以维持。你身为妖怪,却要把这些人类的事情写成报道吗? |
文 |
私の新聞は、内容も読む人も幻想郷の妖怪達のみです。まあ、中には妖怪よりもよほど化け物じみた人間が居ないわけじゃありませんが、今回は基本的に貴方の事を記事にしただけに過ぎないのです。貴方が居なければこんな話記事にしません。私達にとって、人間は襲う対象でしかありませんからね |
我的报纸的取材来源和受众都是妖怪。嘛,虽说其中有比妖怪更像妖怪的人类,可是基本上这篇报道就是只关于您的事。如果没有你,我就不会把这些话写成报道。因为对我们来讲,人类只是袭击的对象呐。 |
简介
上白沢 慧音 (かみしらさわ けいね) | 上白泽慧音 |
満月の夜に人間からハクタクに変身する「ワーハクタク」。 | 会在满月之夜从人类变身为白泽的“上白泽”。 |
人間時は歴史を喰う能力を、ハクタク時は幻想郷全ての知識を持ち、歴史を創る能力を持つ。 | 在人类形态时拥有吞食历史的能力;白泽形态下则掌握了幻想乡所有的知识,拥有可以创造历史的能力。 |
出演作:『東方永夜抄』 | 登场作品:《东方永夜抄》 |
注解
- ↑ 长月:日本历九月
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