• 欢迎光临中文版东方维基
  • 您目前还未登录,请点此登录后进行编辑。
    如果您还没有在东方维基注册,请点此注册
  • 如果您想要注册账号,请联络KyoriAsh或前往Discord频道以取得新账号

夢違科學世紀/故事

出自东方维基
跳至導覽 跳至搜尋
月の兎、月面探査車
——夢か現か、吉夢か、それとも悪夢なのか。
一隻月兔和一輛探索月亮車
——這是個幻覺、真實、好夢抑或是噩夢?

故事情節

1.童祭 ~ Innocent Treasures 1.童祭 ~ 天真的寶藏
夢違 (ゆめたが) え、幻の朝靄 (あさもや) の世界の記憶を

(うつ) し世は、崩れゆく砂の上に
空夢 (そらゆめ) の、 (いにしえ) の幽玄の世界の歴史を

白日 (はくじつ) は、沈みゆく街に
不同的夢,是幻之朝霧中世界的記憶。

現世,構築於徐徐崩去的沙土之上。
空想的夢,描繪了古老的幽玄世界的歷史。

白日,照在逐漸沉沒的街市里。
(夜が明ける。幻の朝靄の中で夜が明ける。

 私は幻想の世界で子供たちと一緒に遊んでいたわ。

 子供達はみんな楽しそうだった。みんな笑っていた)
(黎明即將到來。在幻之朝霧中黎明即將到來。

 我在和幻想的世界中的孩子們一起玩耍。

 孩子們都非常快樂。大家都在歡笑)
幻か、砂上の楼閣なのか
夜明け迄、この夢、胡蝶の夢
是幻想嗎,是空中樓閣嗎?
在黎明前,這場夢,蝴蝶之夢。
(……こんなに笑っている子供を最後に見たのは一体いつだろう。

 聞いたことも無い不思議な唄、不思議な踊り。どうやら今日は祭りらしい。

 私も、いつかはこんな子供達の笑顔がある国に住みたいと思ったわ)
(……最後一次看到還能這樣歡笑的孩子究竟已是多久之前。

 聞所未聞的不可思議的歌曲,不可思議的舞蹈。看來今天似乎是節日的樣子。

 我想,總有一天我也要住進有這些孩子們的笑臉的國度)
夢違え、幻の (くれない) の屋敷の異彩を

現し世は、血の気ない石の上に
空夢の、古の美しき都のお (とぎ)

白日は、 (けが) れゆく街に
不同的夢,是幻之紅屋裏閃爍的異彩。

現世,構築於毫無血色的石塊之上。
空想的夢,描繪了古老的美麗都市的童話。

白日,照在越發骯髒的街市里。
2.華胥の夢
Paradisiacal Daydream
2.華胥之夢
天堂的遐想
「そうそう、それでね。昨日はこんな夢を見たのよ」

「……って、また夢の話なのぉ?」

「だって、今日は夢の話をする為に貴方を呼んだのよ」
「——對了對了,就是呢。昨晚我做了這樣一個夢哦」

「……我說,又是說夢嗎?」

「因為……今天就是為了說夢裏的事情才叫你來的啊」
私の名前はマエリベリー・ハーン。この冥い街でオカルトサークルをやっているわ。普通のカルトサークルとは違って、私達のサークルはまともな霊能活動を行っていない、所謂不良サークルなんだけど……。それにサークルって言っても、サークルメンバーは二人だけだけどね。 我的名字叫瑪艾里貝利·哈恩。在這個冥暗的街市里經營着一個神秘俱樂部(Occult Circle)。和普通的俱樂部不同,我們的俱樂部不進行那些正規的靈能活動,就是所謂的不良俱樂部吧……。而且說是俱樂部,俱樂部成員也就兩人而已呢。
「ねぇ、他人の夢の話ほど、話されて迷惑な物はないわよ?」 「我說,你這樣像說其他人的事情一樣說自己的夢,不會覺得是很令人頭疼的事?」
そんな事はどうでも良いけど、実は私には凄い能力があるのよ。うちの家系は昔から霊感はある方だったみたいだけど……。
私は、世界中の結界、つまり境目がみえてしまうの。サークルは結界の切れ目を探しては、別の世界に飛び込んでみるのよ。神隠しって奴かしら?
那些事情都無所謂了,實際上我擁有很厲害的能力哦。我們這個家族從以前似乎就是很有靈感的一族呢……。
我能夠看到世界中的結界,也就是那些境界線。俱樂部活動的內容就是尋找境界線的縫隙,從那些縫隙中嘗試着飛到其他的世界當中。就是所謂的神隱吧。
……禁止されてるんだけどね。
だた最近私は、いろんな世界の夢を見るようになってきて……
……雖然這是被禁止的。
只是最近,我似乎看到了各個世界裏的夢……
「お願い、あなたに夢の事を話してカウンセリングして貰わないと、
 どれが (うつつ) の私なのか判らなくなってしまいそうなのよ」
「拜託了,如果不向你訴說夢裏的事情並一起討論的話,
 我都要分不清哪個才是現實中的我了」
3.上海紅茶館 ~ Chinese Tea 3.上海紅茶館 ~ 中國茶
深い緑の向こうにあった物、それは真っ赤なお屋敷だったわ。

お屋敷の周りは、深い緑色と、白く輝く湖…
なんて素敵な景観なのかしら?
こんなに紅いのに、何故か自然にとけ込んでいるわね。

この思い切った色彩は、どこか子供っぽい感じがして……私は大好きよ。
在一片深綠色的那頭,有一座鮮紅色的房子。

房子的周圍環繞着的是深綠色和……閃着銀白光輝的湖……
多麼美妙的景觀啊
雖然如此的鮮紅,不知為何卻與自然溶為一體。

四周到處是這樣的色彩,給人一種孩子般的感覺……我非常喜歡。
ちょっと寄っていってみようかしら?

突然訪れても失礼じゃないかしら?
それに目の前のお屋敷は私を受け入れてくれるかしら?

って、何、夢の中で怖じ気付いているのよ。私ったら。
是不是再稍微靠近一點看看呢?

突然的到訪會不會很失禮呢?
而且,眼前的這座房屋會接受我嗎?

不過,為何在夢裏也會感到恐懼。我可真是的。
……あら、お手伝いさんが出てきたわ。

あの人に () いてみようかしら?

こんなに素敵なお屋敷のご主人様に、挨拶がしたいって。
……啊,那裏的僕人出來了。

我去向那個人問問看吧?

告訴她,我想向這個美麗的房子的主人問個好。
4.ヴォヤージュ1969
1969, from Cape Canaveral
4.旅人1969
1969年,從卡納維爾角
どこまで行っても同じ風景だったわ。
陽も落ちてしまって、足下もよく見えない…
不管走到哪裏都是相同的風景。
太陽也已經落山,腳下的路也難以分辨……
夜の竹林ってこんなに迷う物だったのね。

時折遠くで聞こえる不思議な鳴き声。獣なのか、それども……。
どうしましょう?困ったわ。
このまま竹林で彷徨い続けて飢え死にしちゃうのかしら?

それとも、妖怪に喰べられちゃうのかしら?まだやり残した事色々あったんだけどなぁ。
夜晚的竹林原來是如此容易讓人迷路的地方呢。

時不時從遠處聽到幾聲不可思議的鳴叫聲。是野獸嗎,還是……
怎麼辦呢?很頭疼啊。
難道就要這樣在竹林里彷徨下去最後餓死嗎?

還是,會被妖怪給吞噬掉呢?還有很多想要去做的事情在等着我啊。
私は、当てもなく彷徨っていたわ。

お腹がすいたら筍でも食べれば良いかなーなんて軽く思っていたし。
――そもそも夢の中だけどね。
でもね私、その時気が付いたの。天然の筍って、どういう物なのか知らなかったのよ。

合成の物しか見た事ないもの。筍は味しか知らなかったの……
我…漫無目的地彷徨着。

輕鬆地想着「要是餓了的話就吃點竹筍也不錯呢」什麼的。
——反正這是在夢裏呢。
但是呢我,就在那個時候才發現。天然的竹筍究竟……是什麼樣的東西我根本不知道呢。

只看到過合成產品的我。原來只知道竹筍的味道而已……
途方に暮れて空を見上げたわ。

満天の星空だった。
初めて貴方の目が羨ましく思えたわ。

貴方だったら、ここがどこだかすぐに判ったでしょうね。迷わなかったでしょうね。
束手無策的我抬頭望了望天空。

滿天的星空。
這時的我第一次開始羨慕你的雙眼。

如果是你的話,一定立刻就知道這裏是什麼地方了對吧,一定不會迷路對吧。
そう思った直後だったのよ、そぐ後ろで不気味な笑い声がしたのは! 就在我剛剛這麼想的時候,突然從背後傳來一陣恐怖的笑聲!
5.科学世紀の少年少女
21st Century Boy and Girl
5.科學世紀的少年少女
21世紀的少年少女
「これが、紅いお屋敷で頂いたクッキーと、竹林で拾ってきた天然の筍よ」

「うん?夢の話じゃなかったの?メリー」

さっきから私の夢の話を聴いて貰っているのは、宇佐見蓮子 (うさみれんこ) 。二人しかいないサークルメンバーのもう一人よ。サークル活動の殆どは彼女の行動力から生み出されるわ。蓮子は、空を見るといま立っている場所と時間が判るんだってさ。気持ち悪い。
「這些,就是在紅色的房子裏得到的蛋糕和……在竹林里揀到的天然的竹筍哦」

「咦?不是夢裏的事情嗎?梅莉」

從剛才就一直在聽我說夢裏的事情的人叫宇佐見蓮子。她可是只有兩人的俱樂部成員中的另一人哦。俱樂部活動幾乎都是在她的行動力之下誕生的。蓮子呢,只要看看天空就能判斷出現在所處的位置和時間。我很不喜歡這個。
 ちなみに蓮子は私の事をメリーと呼ぶの。この国の人には私の名前は発音しにくいらしいわ。もう私の本名も忘れてるんじゃないかしら?  另外,蓮子稱呼我為梅莉。似乎用這個國家的語言發音讀我的名字很困難的樣子。她不會已經忘記了我的本名了吧?
「夢の話よ。さっきからそういってるじゃないの」

「……夢の話なのに、何でその夢の中の物が現実に出てくるの?」

「だから、貴方に相談してるのよ」
「是夢裏的事情啊。剛才我不是就已經說過了嗎」

「……如果是夢裏的事情的話,為什麼夢裏的東西會出現在現實當中呢?」

「所以說,才要找你商量啊」
私には、何が現で何が夢なのか判らなくなってきたの。いつも見る夢は大抵妖怪に追われたりして終わるわ。悪夢と言えば悪夢なんだけど……。
でも夢の中の物をいつの間にか持っていたりして、もしかしたら今こうやって話している事が夢なのかもしれない……
我現在……開始不明白哪裏是現實,哪裏是夢境了。平日裏那些夢大部分都是最後被妖怪追逐然後完結的。要說是惡夢也的確是惡夢沒錯……。
但是,夢中的東西也不知是什麼時候就跑到我手上來了,說不定現在我們這樣的交談才真正是場夢……
「教えてあげるよメリー。それはもうすでに筍じゃないわ。そこまで成長

 したらもう堅くて食べられやしない」
 でも、悪夢を吉夢に変えられるとしたら、今の現実より……。

「天然の筍はね、美味しい時は土の下に隠れて身を守っているのよ」
「讓我來告訴你吧,梅莉。那已經不再是竹筍了哦。成長到那樣的竹筍已經

 堅固得無法再食用了」
 但是,如果惡夢能夠變成好夢的話,比起現在的現實來……

「天然的竹筍啊,在它還很美味的時候都會藏在土中以保護自己哦」
6.永夜の報い ~ Imperishable Night 6.永夜的報應 ~ 永恆的夜晚
私は本気で走ったわ。夢の中なのにね。

何だか判らないけど、さっきの笑い声が明らかに人間じゃない気配だったんだもん。

本能が『逃げろ!』って言っていたわ。
我拼命的奔跑着。雖然只是在夢裏呢。

因為即便不知道究竟,但剛才的笑聲給人的感覺很明顯不是人類。

我的本能告訴我——快跑!
でも、竹林は微妙に傾斜が付いていて、私の平衡感覚を狂わせるの。
まっすぐ走っているつもりだったけど、本当はどうだったのかしら?
但是,竹林卻微妙的傾斜着,讓我的平衡感也隨之混亂。
雖然當初是打算筆直地奔跑的,但最後的結果又如何呢?
結構走っている気がするけど、なんだか見た事のある景色しか出てこない。

この竹林が無限に続いてるのか、それとも私がぐるぐると回っているのか

……どっちでも同じことね。
雖然感覺跑了很久,卻不知為何周圍出現的總是那些熟悉的景色。

這個竹林是無限延伸的嗎,還是說我根本就是一直在原地打轉呢

……其實不管是哪個都一樣呢。
蓮子みたいな『客観的に見て明確な真実が存在する』という考え方はいかにも前時代的だわ。 像蓮子的「客觀的來看明確的真實是存在的」那樣的想法已經是上個世紀的東西了。
真実は主観の中にある。
見た事のある景色しか出てこないならば――ここはそういう所なのよ。
真實與否是存在於主觀當中的。
如果出現的是自己熟悉的景色的話——這裏就是「那個」地方。
だから、私は走っているの。

だって、夢と言うのは現の反意語なんかじゃない。
最近の常識では同意語なのよ。

夢の中だろうと、得体の知れない物からは逃げなきゃいけないの。それが真実だから。
所以,我才會奔跑。

因為,「夢境」根本就不是「現實」的反義詞。
最近的常識則把兩者看成同義詞呢。

即使是在夢中,也必須逃避那些不明身份的東西。因為那是真實的。
そんな私の専攻は相対性精神学。
蓮子は超統一物理学だったわよね。最近はひもの研究、順調かしら?
我所專攻的就是那樣的相對性精神學。
而蓮子則是超統一物理學。最近在做「連結」方面的研究,還順利嗎?
7.夜が降りてくる ~ Evening Star 7.夜幕降臨 ~ 黃昏之星
でも……不思議ね。

貴方みたいな前時代的な人は、夢と現を正反対な物として考える人が多いけど、

もっともっと果てしなく昔の人は、夢と現を区別していなかったというわ。
但是……很不可思議呢。

雖然像你這樣的上個世紀的人……的確有很多是把現實和夢境當成相反的東西來對待的,

不過在更更遙遠的過去的那些古人們,據說是不區別夢境和現實的呢。
そして今は、夢と現は区別はするけど同じもの。
現の現実と夢の現実、現の私の夢の私、それぞれが存在するわ。
然後到了現在,雖然區別夢境和現實……但卻把兩者當成相同的東西看待。
現在的現實和夢中的現實,現在的我和夢裏的我,各自存在着。
夜の胡蝶が自分か、昼間の人間が自分か……。
今の常識では、両方自分なのよ。
深夜時的蝴蝶是自己嗎,白晝時的人類是自己嗎……
以現在的常識來看,兩方都是自己呢。
随分と逃げてきた気がしたけど、全く疲れは無かったわ。
まるで空を飛んでいる様に移動していたから?私は胡蝶になっていたのかしら?
雖然覺得已經逃跑了很久,但卻完全沒有累的感覺。
是因為我現在的移動就如同在空中飛一樣嗎?難道是我變成蝴蝶了嗎?>
でも、そんな夜のとびっくらもついにゴールのテープが見えて…… 不過,這場深夜的追逐終於也要到最後衝刺的階段了……
――私は走るのをやめた。

だって、少し先の方の竹林が、紅く光っていたんだもん。
その光は禍々しい色で、現実的な光では無かったわ。
そう貴方に判りやすく言えば……

ルビジウムの炎色反応の色が一番近いかしら?
——我停下了腳步。

因為,在前方不遠的竹林深處正閃着紅光呢。
那光中充滿了不吉之色,完全不像是現實中的發出的光。
恩,用你比較容易理解的話說就是……

和銣在燃燒反應時放出的光的顏色很相近吧……
とてもじゃないけど、光る竹、なんていう代物じゃなかったわ。
私は後ろを気にしながら、そうっと光っている方を覗き見たの。
雖然不是很強烈,但是會發光的竹子,那是多麼令人激動的東西啊。
我一邊留意着背後,一邊慢慢的向發光的方向望去。
8.人形裁判 ~ 人の形弄びし少女
Doll Master
8.人偶裁判 ~ 玩弄人偶的少女
人偶師
ああ、私はなんていう物を見てしまったのかしら!

今では絶滅した山犬だって河童だって、3DCGで見られる時代なのに……

それでも目の前にいるあんなに生き物は見た事がない。
啊啊,真不敢相信我究竟看到了什麼!

現在已經滅絕了的山犬和河童,明明在現在這個時代可以從3DCG當中見到……
(山犬,是指在古日本曾經棲息過的一種小個子的狼。)

即便如此,眼前那樣的生物卻從來都沒有看到過。
山犬より大きいのに、鼠の様な黒い生き物。目だけが赤く光っている

……いや、兎だったのかな?目が赤かったし。
でも、その眼の付き方がおかしいの。
こう……正面に二つ付いているのよ。そう貴方の目の様にね。

人間は大抵みんなそうだけど。
比山犬要更大,像老鼠一般黑色的生物。只有雙眼放出紅色的光。

……不對,是不是兔子啊?眼睛是紅色的。
但是,那樣的話雙眼長的位置又很奇怪了呢。
像這樣……在正面長着兩隻呢。就跟你的雙眼一樣。

雖然說起來人類大部分都是那樣的。
顔の大きさは人間のそれと同じくらいだったわ。

というか人間の顔だったかしら?そういえば人間の顔だったわね。顔だったのよ。きっと。

人間の顔を持った大きな鼠、貴方、そんな獣知らない?
臉的話基本上和人類的大小相同。

或者說,那根本就是人類的臉?說起來的確是人類的臉呢。臉的話……一定沒錯。

長着人臉的大老鼠,你……知道有這種動物嗎?
――その時、大鼠は聞き覚えのある不気味な声を発したわ。

やっぱり私を追いかけていたのはこの大鼠だったのね。

でも、今は私の方を見ていない。赤い光の方を向いている。
——就在那時,大老鼠發出了曾經聽到過的恐怖的聲音。

果然,一直追着我的就是這隻大老鼠呢。

但是,現在的它並沒有往我這裏看。而是向着紅光的方向。
そう……周りを赤く染めていたのはその大鼠の目じゃ無かったのよ!

なんと、不気味な大鼠は赤い光に怯えていたわ。

私はその紅く光っている方に顔を向け……
是的……將周圍的景色染成鮮紅的……根本就不是那隻大老鼠的眼睛啊!

竟然……另人害怕的大老鼠在畏懼着那紅光。

我把臉……轉向了發出紅光的地方……
9.夢と現の境界
Wake up Mysterious Girl
9.夢境和現實的境界
喚醒神秘的女子
「でね、これがその大鼠と女の子が去った後に落ちていた紙切れよ」
「ねぇ、本当に夢の話なの~?」
「你看,這個就是那隻大老鼠和女孩子離開之後落下的紙條哦」
「我說,這真的只是……夢裏的事嗎~?」
 大鼠と対峙していた紅い光の正体は、なんと女の子だったわ。その女の子が紅く光っていたの。何で紅く光っていたかと言うとそれは一目瞭然で、女の子はね……全身が火に包まれていたの。  和大老鼠對峙的紅光,竟然是一個女孩子呢。是那個女孩子在發出紅色的光呢。要是問她為什麼會發出紅光的話,其實一目了然的,那個女孩子呢……全身都被火包圍着哦。
 いや、それは正確な表現じゃあないわね。全身から火を出していた、という方が的確かなぁ。女の子の体から深い紅色の炎が斜め上に広がって、まるで羽を開いた鳥の様に……  不對,那樣的表達方式並不正確。應該說是……從全身冒出火來會比較準確一點吧。 深紅色的火焰從女孩的身體裏向斜上方擴散開去,就好像展開雙翼的鳥一般……
 それはね、人の顔の付いた大鼠など比べものにならないほど、禍々しかったわ。大鼠は、その女の子が手を手を挙げただけで恐れをなしてか逃げて行ったの。  那光中閃爍着的妖異與不吉之感,是長着人臉的大老鼠根本就沒法比擬的。大老鼠它,僅僅只是看到女孩舉起手來就害怕的不得了,最後逃走了。
「だぁからぁ、夢と現なんて同じものなのよ。いっつもいっつも言ってるじゃない。

 私にしてみれば、貴方と会っている今が夢の現実かもしれないし……」
「まぁまぁ、夢の世界の話でも聴いてあげるから落ち着いて、メリー。
 結局、その女の子は何者だったの?その後どうなったの?」
「知らない。その後は、大鼠が逃げていって……女の子も去って行ったわ。
 私はね、ずっと大鼠にも女の子見つからないように隠れていたの。

 大鼠を追っ払って貰ったのにどうして隠れてたの、だって?まぁ……」
「所~以~說,夢和現實是相同的東西哦。我不是一直一直都這麼對你說嗎。在我看來,

 遇見你的現在也許才是夢中的現實也說不定……」
「好了好了。關於夢世界的故事我已經聽你講過了。你也冷靜一下吧,梅莉。
 歸根到底,那個女孩子是誰?在那之後又怎麼樣了呢?」
「不知道。那之後,大老鼠逃走了……女孩也就離開了。
 而我呢,一直都藏在一個不會被大老鼠和女孩發現的地方呢。

 什麼?你問為什麼大老鼠被趕走之後我還要藏着?這個嘛……」
その女の子の目をまともに見てしまったわ。大鼠にも勝るとも劣らない紅い眼――
「――あれは人間じゃあ、ないから」
我從正面看到了那個女孩的雙眼。那是一雙毫不劣於那隻大老鼠的……紅眼——
「——因為她,不是人類」
10.幻想機械 ~ Phantom Factory 10.幻想機械 ~ 魅影工廠
 結局、メリーは夢の世界の話をするだけして、一人で満足して帰って行った。私はメリーから手渡された幾つかの品を見つつ、頭の中を整理していた。メリーは夢と現は同じ物だと言っていたが、そんな筈がない。例え昨今の相対性精神学の常識がそうだと言っても、それはあくまでも精神の中での話であって、夢の中の物体が現実に現れてしまっては困る。質量保存の法則が成り立たない。エントロピーはどうなるのだろう。

 私は確信していた。メリーは気が付かないうちに、実際に結界の向こうに飛んでいる。それを夢だと思いこんでいる。今、結界の向こうに非常に近い位置に居るのだろう。まさかメリーが見える能力から操る能力に……なんて事は無いと思うけど。最近、真面目にサークル活動し過ぎたかな。

 このままでは、夢の中で妖怪に喰われてしまうかも知れない。もしくは神隠しに遭うかも知れない。メリーの想いが色んな世界に揺らいでいる。別の世界に居るときに、本人が夢ではないと気が付いてしまえば、もうこっちの世界に戻れなくなるかもしれない。こっちの世界を夢だと思いこんでしまうかも知れない。本人は気が付いていないけど、非常に危うい状態にある。
結果,梅莉只是說完了她在夢的世界裏經歷的事之後,就一個人滿足的回去了。我看着梅莉交給我的那幾件物品,整理着頭腦中的問題。梅莉雖然說夢境和現實是相同的東西,

但那不可能。就算現在的相對性精神學裏的常識是那樣說,但那最終也只是精神世界裏的問題,夢裏的物體要是能出現在現實當中那將會很麻煩。質量守衡定律將不再存在,熵將會變成什麼樣子呢。
 我確信了。梅莉其實是在她自己沒有察覺的情況下,飛到結界裏面去了。把那裏的事情當成了夢境,深信不疑着。現在,應該在離結界的內部非常近的地方了吧。難不成梅莉看的能力變成了操控的能力…………雖然我覺得這不可能。最近,可能俱樂部活動真的弄的太多了吧。

 這樣下去的話,也許會在夢中被妖怪吞噬也不一定,也有可能會遭遇神隱。梅莉的精神現在正在各種世界之間搖擺着。在另外一個世界裏的時候,一旦她本人發現那根本就不是一個夢的話,也許就再也回不到這個世界裏來了。也許會堅信這個世界其實才根本就是一個夢境。雖然她本人並沒有察覺,但現在的她其實處於一個非常危險的狀態。
私のカウンセリングとして考えられる手段は二つ。 我能想出的談話手段有兩個。
それらの品を捨てて、完全に夢、幻だった思いこませる方法。
そうすれば二度と現実には夢の世界に行けなくなるだろう。夢と現は別物なのだ。
把這些東西都扔掉,讓她堅信那完全是場夢,是個幻覺這個方法。
那樣的話,她就將無法再進入那個現實中的夢境了吧。夢境和現實是不同的東西。
もう一つの方法は…… 另一個方法則是……
夢ではなく、実際に別の世界にいることを強く意識させて、夢から目を覚まさせる方法。

そうすれば、夢の世界で訳も判らないうちに死んだりしない。

ただ……この世界に帰れなくなる可能性もある。
告訴她那並不是夢境,讓她強烈的意識到那其實是另一個世界這件事,讓她從夢中醒來這個方法。

那樣的話,她就不會不明不白的死在夢中的世界裏了。

只是……也有可能會無法回到這個世界當中。
メリーにはどっちが良い?私にとってはどちらが一般解?
……そんなの決まってるじゃない。
梅莉會覺得哪個方法好呢?對我來說哪個才是最好的解呢?
……那種事不是早就定好了嘛。
11.幽玄の槭樹 ~ Eternal Dream 11.幽玄的楓樹 ~ 永恆之夢
「もう、いつも蓮子は呼び出しておいて時間に遅れるんだから」

「メリー、たったの3分15秒の遅刻じゃない、惜しいわね」
「惜しいって何?というか、今日は何の用かしら?」
「勿論サークル活動よ。せっかくサークルメンバー全員揃ったんだから」

「二人しか居ないけどね……ってまた何から入り口らしき所を見つけたの?」
「真是,每次蓮子叫我出來結果都要遲到」

「梅莉,不是只遲到了3分15秒嗎,好可惜啊」
「什麼叫好可惜啊?說起來,今天有什麼事嗎?」
「當然是俱樂部活動啊。好不容易才有全體俱樂部成員到齊的日子呢」

「雖然說只有兩個人呢……好吧,又發現什麼類似入口的地方了嗎?」
 結論は一つしかなかった。メリーが言っていた夢の世界。
 美しき自然とほんのちょっぴりのミステリアス。
 結論只有一個。梅莉所說的夢中的世界。
 美麗的自然和那一絲絲的神秘。
 人里離れた山奥の神社、

 楽しそうにはしゃぐ子供達、
 深い緑、白く輝く湖、
 紅いお屋敷、木漏れ日の下でのティータイム、
 迷わせるほど広さの竹林、天然の筍、
 人を狂わす満月、
 人の顔を持った人ではない生き物、

 そして禍々しい火の鳥――
 遠離人煙的深山中的神社,

 看起來很高興的在玩耍着的孩子們,
 深深的綠色,閃着銀白光輝的湖,
 紅色的房子,樹陰下的茶會,
 廣闊的讓人迷路的竹林,天然的竹筍,
 讓人類瘋狂的滿月,
 長着人類的臉卻不是人類的生物,

 還有那……妖異的火鳥——
……メリーだけが見ているなんてずるい! ……只有梅莉一個人能看的話太不公平了!
「勿論、別の世界の入り口だったら見つけられるわよ。

 ほらこんなに手掛かりだってあるんだからね」
「手掛かりって……これは私の夢の世界の品じゃないの、蓮子」
「だから、メリーの夢の世界を探しにいくのよ。
 ねぇ、何でこの国の子供たちが楽しくなさそうに見えるのか……

 メリーに判るかしら?」
「當然,別的世界的入口的話的確已經被我發現了哦。

 你看,因為有了這麼多的線索呢」
「你說線索……這些不是我夢裏的東西嗎,蓮子」
「所以說,我們去探尋梅莉夢中的那個世界啊。
 聽我說,為什麼這個國家的孩子們看起來不快樂……

 梅莉你知道嗎?」
「?」 「?」
「貴方みたいな考えの学者の所為で、

 夢と現を同じものとして見るようになったからよ。
 夢をただの脳が見せる虚像として、現実の一生理現象に組み込んだからよ。
 主観の外に信じられる客観がある。絶対的な真実がある。
 主観が真実だって?貴方の言っている事は矛盾している。その学説は間違っている。
 その証拠に貴方は主観を認めないで夢にしちゃっているじゃない。
 夢と現実は違う。だから夢を現実に変えようと努力出来る。
 だから――子供達は笑う事が出来たの。
  さぁ、目を覚ますのよ。
  夢は現実に変わるもの。

  夢の世界を現実に変えるのよ!」
「是因為像你這樣想的學者,

 讓他們把夢境和現實看成了同一種東西的緣故哦。
 是因為把夢當成單純的腦所看到的虛象,插入現實當中的一種生理現象的緣故哦。
 在主觀之外有着能夠相信的客觀存在。有絕對的真實存在。
 主觀是真實?你所說的事情根本就是矛盾的。那個學說是錯誤的。
 證據就是,你不正是因為不認同主觀所以才會做夢的嗎?
 夢境和現實是不同的。所以才能夠為了把夢境變成現實而努力。
 所以——孩子們才會歡笑啊。
  來吧,睜開雙眼吧。
  夢,是可以變成現實的。

  讓我們一起把夢境變成現實吧!」

後記

 はじめましてかもしれない、ZUNです。神主だけで結成されたバンドやってます。勿論嘘です。博麗神社で細々と神主やってます。  也許這是我們的初次見面也說不定,我是ZUN。 經營着一個只有神主一人參與的樂隊――當然是騙人的。 是博麗神社的眾人們和神主一起經營着的。
 今回ひょんな事からこの様な音楽CDを出す事となりました、って既に3枚目ですね。 いやはや、色々と気持ち悪いCDです。さあ指をクロスさせてえんがちょを。  這次從一件意想不到的事情當中,誕生出了這樣一張CD。 說起來,已經是第3張了呢,哎呀呀,實際上是一張讓人不怎麼舒服的CD。 來吧,讓我們先交叉手指這樣放鬆一下。
 さてさて今回も、幅広く色んな過去作品から選曲してみました。でも基本的にSTGの曲が多いので、疲れるくらいに激しいです。単体で聴くもんじゃないねって曲ばっか――。聴くもんじゃないですよ? だから別のストーリー(意味)を与えてあるわけですし。ゲーム中はゲームのストーリーを与えられていますからね。世の中はバランスですよ。  那麼那麼,來說說正題。實際上這次,也是嘗試着從過去的很多作品當中廣範圍的選擇了一些曲子。但是基本上STG的曲子偏多,結果卻是激烈得讓人感到疲憊呢。大概都是些不能單獨拿出來聽的曲子……真的不能拿出來聽嗎?所以就這樣給了它們另外一個故事(意義),因為在遊戲裏,它們已經被賦予到了遊戲的劇情當中了呢。世界總是平衡的哦。
 一曲目の『童祭』は先日言われたトークイベントでの、私の入場テーマだったんですよね。いろんなキャラのテーマを書いてきましたが、自分がテーマだともの凄くやりにくいですね。こっぱずかしくて。実はこの曲は歌詞付きだったりします、って曲のコメントが歌詞になっていますが。交互に夢と現を行き来する歌、果たしてなんが真実なのやら。  第一曲的「童祭」是前些日子裏的演講活動當中,我的入場主題曲呢。雖然我給各種角色寫過主題曲到現在,讓我寫自己的主題曲還是非常為難的一件事呢,結果也微不足道。實際上這個曲子是有歌詞的,雖然說曲子的評語部分就能當成是歌詞。在夢和現實中交互穿行的歌,結果到最後什麼才算是真實呢。
 で、秘封倶楽部の二人はどこに行ってしまうのか不安でなりませんが……そうそう文中のメリーと蓮子の二人は、秘封倶楽部という謎のサークルを結成して、あれやこれ等、オカルトな活動を行っています。詳しい事は一切語られていないのですが、科学が進化すると天然の筍が食べられなくなるのでしょうか?可哀想に。  不過,對於秘封俱樂部的那兩個人去了哪裏,有感到些不安嗎……對對,文中的梅莉和蓮子二人,她們結成了一個被稱為「秘封俱樂部」的迷之俱樂部,進行着諸如此類的神秘活動。雖然詳細的情況一切都無從得知,但是伴隨着科學的進化就無法再吃到天然的竹筍了嗎?真可憐啊。
 でも、鴇の味噌汁は飲めるのかもしれない。合成で。  但是,也許能喝到朱䴉做的醬湯呢。合成出的。
 そう考えるとなんて未来は夢で溢れているんだろう。  那樣一想的話,未來真的是洋溢着現代人夢想的世界啊。
 外は何かと物騒で満足に遊べない、家の中ではネットの向こうの他人の感情を想像しないといけない(これは大人でも難しい)し、間違ったことを正しくてくれる大人も居ない、たまに叱るとすぐにキレる。今のネットでは子供には厳しすぎてとてもまともな人と付き合う能力を育めないのかも知れない。  外面總有些什麼吵鬧個不停沒法好好的玩耍,在家中對着網絡的話又不得不去想像其他人當時的感情(這個對於大人來說都很難),也沒有能糾正錯誤的大人在旁邊,有時只要稍微出點摩擦就立刻和對方斷絕來往。現今的網絡對於孩子的影響太大,也許已經讓他們沒法再孕育出能正常的和其他人交往的能力了。
 ですが、子供たちの心がどんどんと狭くなる一方のこの国でも、もしかしたら街に子供達の笑顔が溢れる日も来るのかもしれないですね。合成で。  不過,即使是在這個孩子們的心胸已經逐漸變的狹隘的國家裏,說不定有朝一日大街上也能洋溢着孩子們的笑臉呢。合成出的。
上海アリス幻樂団 ZUN(筍好き) 上海愛麗絲幻樂團 ZUN(喜歡竹筍)