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「东方香霖堂/第8话」:修訂間差異

出自东方维基
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於 2012年10月27日 (六) 11:06 的修訂

第44-48頁
< 第7話   東方香霖堂   第9話 >
Curiosities of lotus asia 08 01.jpg
Curiosities of lotus asia 08 02.jpg
強い陽射し、青い空、幻想郷に夏の盛りが訪れた。しかし香霖堂の周辺だけは、梅雨明けを忘れ、奇妙な天気雨が続いている―――。 強烈的陽光、湛藍的天空,幻想鄉迎來了盛夏的時節。可是,香霖堂的周邊卻好像忘記了梅雨季已經過去一樣,不停地下着奇妙的晴天雨……
「東方」シリーズ原作によるオリジナル連載、不思議な気象をめぐる第五話前編! 根據「東方」系列原作原創的故事連載,圍繞不可思議的氣象展開的第五話前篇!
夏の梅霖堂 前編 夏季的梅霖堂 前篇
  1年の中でもっとも温度が高く、いかにも日本的な梅雨は終わり、香霖堂に夏の強い日差しが射し込んでいた。   一年之中濕度最高、最有日本風情的梅雨季終於結束,夏日強烈的陽光照射進香霖堂里來。
  梅雨時は、黴が生えたりして木や道具の傷みが進み道具屋を悩ませる。その憂鬱な季節はようやく終わりを告げたのだ。   在梅雨季,東西很容易就會發霉,所以書本和道具的霉爛速度經常令開道具店的人撓頭不已。這種讓人鬱悶的季節終於宣告了它的結束。
 
  ――たが、僕の悩みはまだ晴れてはいなかった。   ——可是,我的煩惱可還沒有完全消除呢。
  別に僕は夏の日差しが苦手な訳でもない。その強い日差しは、角度のためか店の中をより暗くする。店の暗さと窓の外の明るさのコントラストが夏を実感させ、僕はその暗さも明るさも好きである。   我倒不是受不了夏天的日照,可能是因為角度的問題,那強烈的日照倒會把我的店裏弄得更昏暗。店內的昏暗與窗外的明亮結成的契約讓我切實地感受着夏季的來臨,所以不管是那種昏暗還是明亮都是我所喜歡的。
  しかし、今年の夏は違った。確かに日差しは強い、まごうことなく真夏の日差しである。でもこの店内はどうだ。窓から射し込む必要以上の光……、まるで湖上に店が建っているかのように、乱反射した光が無秩序に店に射し込んでいるじゃないか。この明るさは夏を感じさせない。どうやら僕の店の周りだけのようだが、もうこんな天気になってから3日目である。   不過,今年的夏天可不一樣。日照確實仍舊強烈,是貨真價實的盛夏陽光,可我這店裏呢,從窗外照進來的光線卻比往年要多得多……就好像是我的店建在了湖泊上一樣,光線從四面八方無秩序地反射到我的店裏來,這光亮可讓我感受不到夏天感覺。而且好像這僅是我這店周圍的情況,不過這樣的天氣已持續了整三天了。
  あいにく、こういう「異変」の調査は僕の専門ではない。普段ならちょっとした異変でもすぐに解決してくれる人がいるんだが……。どうも僕の店の周りだけみたいだし、あいつも気が付いていないんだろう。だからといってこんな天気の中調査を頼みに行くのも面倒だし……。   不湊巧的是調查這「異變」可不是我的專長,要是平時,稍微有點異變什麼的就會立刻有那麼個人來給解決的,可是……這回怎麼看怎麼就光是我這店周圍,那傢伙也注意不到這裏吧。不過要讓我在這種鬼天氣下去拜託她來調查也太麻煩了……
  まぁ、その人間だったら放っておけばいつか来るだろう。いつもどうでもいい時に店に来るか、どうでもよくない時も店に来るのだ。便利なような、邪魔なような……。   反正那個人類就算不管她她哪天也會來吧,她不管時候好不好都會跑我店裏來,弄得我都說不好她來是方便啊還是搗亂啊的……
 
  ―――カラン、カラン。   ——叮噹、叮噹
「ちょっと!何であんたの店の周りだけ雨が降っているのよ!」 「我說啊!為什麼光你的店周圍在下雨啊!?」
  ほら来た。こういった異変調査の専門家だ。   你看來了吧。她就是調查這類異變的專家了。
「霊夢じゃないか。」 「這不是靈夢嗎。」
  ちょうど良い―――、と言いかけたが、とりあえず調査の専門である霊夢の様子を見てみることにした。この異変について何かわかっているかも知れない。   我剛想說「來得正好」,不過還是先看看調查專家靈夢的反應再說吧。也許她知道些這異變其中的奧妙。
「じゃないか、じゃないでしょ?もう、霖之助さんは自分の店が今どういう状態になっているかわかっているの?」 「你還故作清閒什麼呀?真是,霖之助你知道你自己的店現在都成什麼樣子了嗎?」
  そう異変とは、梅雨は空けてからなぜか再び天気雨が降り続いて一向に止む気配がないということだ。空は雲一つない青空でというのに……。それも店の周りだけである。でもとりあえず僕は知らないふりをしてみることにした。   對了,那異變,就是雖然梅雨季過去了可不知為什麼卻還在一直下着晴天雨,還一點兒沒有要停下來的跡象,而且湛藍的天上還沒有一片雲彩……這些就是我店周圍的情況。不過我決定暫且還是裝做什麼也不知道的樣子。
「どういう状態って、何のことかな?」 「那你說,成了什麼樣子了?」
「呆れたわ、まったく外に出てないのかしら?この店の周りだけ外から見えないくらい雨が降っているじゃない。雲一つないのに……。遠くからみてこのへん一帯だけ白い布で覆われたようになっているわ。もしや、またおかしな実験とか始めたんじゃないでしょうね。」 「服了你了,你連門都不出一步嗎?你這店的周圍雨下得從外面都看不見了,而且還連一片雲彩都沒有……從遠處看就好像這一帶被白布給包裹起來了一樣啊。我還想呢,不會是你又開始做什麼奇怪的實驗了吧?」
「そうか、やはり店の周りだけなのか。」 「是嘛,果然只是我這店周圍啊。」
  それはわかっていた。   這我已經知道了。
「何をたくらんでいるの?」 「你陰謀要幹什麼呢?」
「霊夢、僕は何もしていないよ。」 「靈夢,我可什麼都沒幹呀。」
「それにしては、豪快な狐の嫁入りだわ。普通の狐じゃなさそうね。」 「那這可真是場豪快的晴天雨[1]啊,看來情況嚴重得不一般。」
  霊夢もそれといって情報を持っている訳ではないらしい。まぁ、ここから上手くけしかけて霊夢に調査を依頼するとするか。僕は霊夢にタオルを渡し、濡れた体を拭くように言った。   看來靈夢也沒掌握着什麼太有用的消息,那麼就讓我來煽動靈夢拜託她幫我調查一下吧。我遞給靈夢條毛巾,讓她把濕透的身上擦乾。
 
「それはともかく、この前は大変だったな。」 「說起來,前陣子你可真辛苦了啊。」
「この前、っていつの話のこと?大体いつも大変だから覚えてないわ。」 「前陣子?你指什麼時候?我一般都在辛苦記不得太清楚了。」
「梅雨になろうって頃まで雪が降っていたことがあったじゃないか。あれを解決したのは霊夢なんだろう?」 「不是有一年都要到梅雨季了可還在下雪嗎?解決那次異變的不是靈夢你麼?」
「ああ、そのこと?あんなの大したことじゃなかったわよ。もっと酷い目に遭ったことなんていっぱいあったわ。まぁ、どれも大したことじゃないけど。」 「啊啊,那次啊?那個也沒什麼大不了的呀,比那更倒霉的時候我遇上得多了。雖說哪次都沒什麼大不了的。」
「大変なのかそうじゃないのかさっぱりわからないな。」 「我怎麼聽不出事態到底嚴重不嚴重啊。」
「普通よ、普通。どっちかっていうと、放っておく方が大変になるの。春が来なかったら困るから解決する訳だし、霧が晴れなかったら困るから解決する……って、やっぱり霖之助さん、困ってるの?」 「普通啦,普通。要我說的話,放着不管才會出大事呢。春天不來就會有人發愁所以就去解決了,霧散不掉就麻煩了所以就去解決……那這麼說,霖之助,你也在發愁嘍?」
「よくわかってるじゃないか。そう、困っている。」 「你很明白啊。不錯,我是在發愁。」
「最初からそう言えば良いのよ。仕様がないわね、この狐の嫁入り、調べてみてもいいわよ。」 「一開始你那麼說不就好了嘛。沒辦法啊,這場晴天雨,我就給你調查一下吧。」
  霊夢はちょっと楽しそうだ。誰かどう見ても大変そうには見えない。困っているから解決するというよりは、何かおかしなことに首を突っ込むのが好きという風にしか見えない。   靈夢看上去有點得意,誰怎麼看她都不像是會很辛苦的樣子。與其說她是因為有人發愁所以就去解決異變,我倒只是覺得她是對奇怪的事情有興趣,喜歡介入進去管管閒事而已。
「悪いな。僕は別にやることがあるんでね。どうしたものか悩んで痛んだよ。」 「抱歉要你幫忙啦。我因為還要做別的事情,正發愁該如何是好呢。」
  別にやることはない。はっきりって暇だが、僕はこういう異変は専門外なのだ。   我倒沒什麼事兒要干,說明白點就是閒得很,不過要我調查這異變的話我就是門外漢了。
「まぁいいわ。どうせ服は濡れてるから、もう一度雨の中に出ても大差ないし……。霖之助さんは自分の「やること」でもやって待っててよ、まぁこの程度の小事、すぐに片付くと思うけどね。」 「無所謂啦。反正衣服都已經淋濕了,再往雨里跑一趟也不會差到哪兒去……霖之助你就幹着你的『別的事情』等着吧,就這點小事,我看用不了多久就能解決。」
  そう言うと意気揚々と霊夢は店を出ていった。予想通り霊夢はすぐに任事を引き受けてくれたのだが、よくよく考えると、霊夢側は特に用事がないのに店に来ていることがわかる。いや、今回は最初から異変を解決するつもりで来ていたのかもしれない。   靈夢說着,意氣風發地走出了店門。靈夢果然如我所想馬上就接受了調查的工作,不過細想想,靈夢也就是沒什麼事往店裏來了一趟而已。不,也許這次她一開始就是為解決這個異變而來的也說不定。
  なぜなら、霊夢は渡したタオルはまるで濡れていない。霊夢は体を拭いていないのだ。最初からもう一度外に出る気だったように見える。それとも、濡れていようがなんだろうがかまわないだけかも知れないが。   我會這麼想,是因為給靈夢的毛巾根本就沒濕,靈夢根本沒有拿它來擦乾身上,看來是已經做好再出去一次的打算了。或許,也可能是她不管衣服濕不濕都沒關係。
 
  霊夢に任せておけば、数時間後にはカラッとした夏の陽射しが店を照らし、店内は再び夏の暗さを取り戻すだろう。霊夢が動き出したら、大抵の異変は2~3時間から半日、長くても1日あれば元通りになる。いつものことだ。   我看,只要放着靈夢不管,再過個把小時之後夏天的陽光就能一下子照進店裏、讓這裏恢復往常夏日的昏暗了吧。靈夢只要是開始行動了的話,至少差不多2~3小時到半天、至多也就一天的時間異變的狀況就能復原,這是再平常不過的了。
  僕は、新茶を淹れて本でも読むとしようか。後は放っておけば良いだろう。お茶の良い香りが時間を忘れさせる。こんな姿、頑張っているはずの霊夢に見られたら怒られるかもしれないが……。   我就來沏壺新茶看些書什麼的吧,反正以後的事兒放着不管就行了。茶水美妙的香氣能讓我忘記時間的流逝,要是我這副樣子給靈夢看到了的話估計她會大怒吧……
  それにしてもこの狐の嫁入り、霊夢にも原因はわかっていないようだったが、実は一つだけ思い当たる節がある。まさかと思うことだが……、そうだとすれば瑞兆だ。しばらくすれば元に戻るだろうし、もしかしたら霊夢にも応急処置くらいしかできないのかもしれない。それに、これに関しては誰にも言うことができないのも厄介だ。特に魔理沙には言えない。   話說回來這場晴天雨,看來靈夢也好像不知道原因啊,不過其實我倒是想到了一點,雖然我覺得不太可能……要真是的話那可就是吉兆了。而且再過一會兒估計就沒事兒了,也許靈夢能做的也就是來點應急處置而已,再有,關於這事兒跟誰都不能說也夠我一嗆,尤其不能對魔理沙說。
 
  ――ガン! ガラガラガラ……   ——轟!轟隆轟隆轟隆……
  一瞬のことだった。店内は本が読めないくらいに明るく青白く光り、窓の外と共に一瞬にして暗くなっていった。次第に雨は強くなり、晴天だったはずの空は暗く、遠くの景色も見えなくなっていく。   就在剛才一瞬間,店裏面在一陣連書上的字都看不見了的強烈的青白色閃光之後,和窗外的景色一起瞬間變暗了下來,雨緊接着下得更大了,本來還是晴朗的天空現在卻變得黑暗,遠處的景色也漸漸看不見了。
  夏の強い陽射しと夏の暗さを期待していた僕は、突然の雷鳴と暗転に正直に驚いた。青天の霹靂とはまさにこのことか……、って晴天でも雨は降っていたのだけど。   我還在期待着夏天強烈的日照和店裏的昏暗呢,卻着實給這突然的雷鳴和天色的轉暗嚇了一跳。晴天霹靂就是指這情況吧……說來,就算是晴天剛才還一直都在下着雨呢。
  一気に強まった雨に、ちょっと霊夢のことが心配になってきた……、といっても解決後の霊夢の愚痴の心配である。どうせ解決はするだろうが、この土砂降りは想定してなかったに違いない。霊夢の服の着替えくらいは用意した方が良いだろうな。どちらかというと霊夢の機嫌の問題なのだから。   看着這一下子下大了的雨,我開始擔心起靈夢來……或者說我擔心的是解決異變後靈夢的牢騷。估計解決是會解決的,不過這暴雨肯定是她沒想到的。我要是備着身靈夢換的衣服就好了,再怎麼說這關係到靈夢的情緒問題。
  外の様子を見てみようと思い窓に近づいて外を見た。でも、霊夢の姿はまったく見えない。雨はますます強さを増し、世界から完全に色を奪おうとしている。徐々に森も山も輪郭を失い、ついには一面暗い灰色の世界になってしまった。屋根を打つ雨の音だけが聞こえている。   我思量着看看外面的狀況就湊到窗子附近去往外看,可根本看不到靈夢的影子。雨是越下越大,那勢頭就跟要把全世界的色彩都奪走一樣。森林和山丘也徐徐地失去了它們的輪廓,終於和這完全灰色的世界溶為了一體。我只能聽到雨水擊打着屋頂的聲音。
  そんな時、店の前に走ってくる人影が見えた。今の風景と同じく色を持たない姿。白と黒のモノトーンの人影だった。   這時,我看見個向着店前跑來的人影,那是個和現在的風景一樣,失去了自己本該是單調的黑白色的人影。
後編につづく 後篇待續

註解

  1. 「晴天雨」這個詞,在日語裏除了有「天気雨」這個說法之外,還有個比較俗的說法就是「狐の嫁入り」,而靈夢後一句說的其實是「看來不是只普通的狐狸啊。」,是借了「狐」字的雙關語。
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