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东方香霖堂/第6话:修订间差异

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2022年8月5日 (五) 01:08的最新版本

第34-38页
< 第5话   东方香霖堂   第7话 >
Curiosities of lotus asia 06 01.jpg
Curiosities of lotus asia 06 02.jpg
幻想郷に霧雨が降りしきる日のこと。「香霖堂」を訪れたのは、珍しく、純粋な客としてやって来た魔理沙だった。彼女の依頼は、霖之助の手になる便利な道具「ミニ八卦炉」の修理。愛着の深いその道具が二度と錆びぬように、という魔理沙だが、その上さらに意外な注文をつけるが――。 那是个在幻想乡频降雾水雨的日子里发生的事,魔理沙罕见地、作为一名纯粹的客人造访了“香霖堂”。她拜托霖之助的工作,是修理一个使用非常方便的道具“迷你八卦炉”,并希望这个自己深深喜爱着的道具不要再生锈了。而且,不仅这些,魔理沙又另外提出了更令人意外的要求……
「東方」シリーズ原作によるオリジナル連載、ある稀少な金属をめぐる第四話前編! 根据“东方”系列原作原创的故事连载,围绕某种稀有金属展开的第四话前篇!
霖雨の火炉 前編 霖雨的火炉 前篇
  薄暗い道なき道。服がいつもの何倍も重く感じるのは、さすがにこの霧雨のせいか。   光线阴暗的、没有道路的路。这身衣服要比平时沉上好几倍,都是因为这雾水雨的缘故吧。
陽の光も、降り注ぐ雨も、この森の葉はすべてを散らしてしまう。この森では晴れだろうが雨だろうがあまり変わらない。それどころか昼だろうが夜だろうが……、私はこの境界のなさが居心地が良くて大好きなのだ。 不管是太阳的光线,还是倾注下来的雨水,这片森林的树叶都会将它们遮蔽,无论是晴是雨,只要是在这片森林里就并不会有什么变化,岂止这些,就连是白昼还是黑夜都……这种没有境界的舒适感让我非常喜欢。
  それにしても、スカートが重くて歩きづらい。スカートの中に手を入れ、ザラザラした硬い物を触りながら上を見た。そういえばこんな雨とも霧ともつかない日じゃなかっただろうか。これをもらって帰った日も。   不过这裙子已经沉得快让我走不动路了。我把手伸进裙子兜中,边摸着那粗糙磨手的硬物边向上望去,说起来,我第一次把这东西拿回去的那天,好像也是这种分不清是雨还是雾的天气。
 
  私が物心ついた時には、あいつは既に今の場所に店を開いていた。あまり昔のことを考えたくはないが、あの、物が多く心地良い暗さの店内は思い出せる。そう、あそこも昼も夜もなく人も妖怪もない、そういう場所だ。居心地が良いはずだが、どうも一つだけ気に喰わないことがある。   在我刚刚记事儿的时候,那家伙就已经在现在的那块地方开店了。虽然不太愿意考虑以前的事情,不过我却很快就能想起他那间东西颇多、环境阴暗又舒适的店内的状况。不错,那里也是个不分白昼与黑夜、没有人类和妖怪的地方。虽然待在那里很舒服,不过有一点我可不怎么喜欢。
  おそらく私の実家に対してだと思うが、あいつは私に遠慮するのだ。それもそのはず、あいつは私が生まれる前は霧雨家で修行していたのである。結局、うちの取り扱う品と人間の客相手では、自分の「能力」が活かせないと言って独立したらしい。あいつの能力なんて……、生かすも殺すもない中途半端な能力だがな。この前も「これはストーブだよ」、とか言っておいて使い方は変だったし……。それはともかく、あいつは昔から私に遠慮している。実家に戻ることはもうないと言っているのに。   我想也许是顾虑到我的家庭的缘故,他对我的态度也有所保留。那也怨不得他,毕竟那家伙在我出生之前就在雾雨家进行着修行。后来,好像是他说因为我家所经营的物品和只有人类的客人不能完全发挥自己的“能力”,所以他就离开独自经营去了。说起那家伙那什么能力……高不成低不就的能力啊,这之前还说什么“这叫暖炉”,结果连使用方法都怪异得很……这先不提,那家伙从前一直就对我有所保留,就算我说过我再也不会回到那个家了他也还是一样。
  その時、妖精が腰掛けている大きな茸が目に入った。この茸は人を陽気にさせるから、疲労回復には持ってこいだ。あいつはいつでも愛想もなく気だるそうにしているし、これでもお土産に持っていってやるか。   正想着,我偶然看到了妖精正坐着的一颗大大的蘑菇,这蘑菇能令人变得快活,用于恢复疲劳再适合不过啦。那家伙总是一副对人漫不经心、懒洋洋的态度,正好就当是土特产,拿些这玩意儿给他吧。
 
  森の茸はあっという間に育つし、生える場所もいつも違う。まさに神出鬼没だ。森は生きている、常に変化している。だが、森より変化が速いものがある、それは人間だ。本当は人間こそ真の神出鬼没なのだ。   森林里的蘑菇生长得很快,而且长的地方也总是不一样,正所谓是神出鬼没。森林是活着的,是会经常变化的,不过,也有比森林变化得更迅速的,那就是人类,其实人类的心才真正算得上是神出鬼没的啊。
  だというのに、あいつは昔から姿も中身も何一つ変わっていない。私が物心ついた時には、すでに店はかなり年季が入っていたので、修行といってもいつの時代の話なのかわからない。あいつはいったい、どのくらい生きているのだろう。   虽我这么说,那家伙自从前到现在,外表和内心什么变化都没有。我记事儿的时候他那家店就已经有了些年头儿了,所以我都不知道他那修行是哪个时代的事儿了。那家伙,到底已经活了多长时间了?
  重力に縛られない人間は居る。時間を止める人間も居る。だが、姿も中身も変化がない人間なんて……、人間には決して真似できないことの一つなのだろうか。うらやましいぜ。   有不被重力所束缚的人类,有能让时间停止的人类,不过,竟然还有外表和内心不会变化的人类……那也算是件人类绝不可能轻易模仿的事儿吧,真羡慕他耶。
  ふと気が付くと、茸を取り過ぎて妖精が不機嫌そうだった。茸はもう持てそうにないが、もったいないから無理やり帽子の中に突っ込むことにした。ヌルッとしてちょっと気持ち悪い。……ああ、私には物を捨てるということができないのだろうか。自分のことながら呆れてしまう。   突然才发现,我把蘑菇采得太多,妖精们都有点儿不太高兴了。蘑菇多得我也拿不了了,因为怕浪费就硬把它们给塞进帽子里去,湿乎乎的稍微有点难受……啊啊,我是干不出丢弃东西那种事儿的吧,虽然这是我自己的事情不过还是很让我惊讶。
  まだ実家に居た頃にこんなことがあった。あいつが珍しく家に来ていて、鉄くずを抱えて何やら親と口論していた。幼い私は必死に盗み聞きしていたが、「ひひいろかね」とか「稀少な金属」とか何とか聴き取るのが精一杯だった。それからというもの、そのことが気になって、鉄器から古びた鉄の棒、原形を止めていない鉄くずまで金属なら何でも集めた。結局、何にも意味はなかったが、実家を飛び出した今もその時集めた鉄くず、――まぁゴミだが、それが私の今の家にある。実家は捨てられたのに、鉄くずは捨てられないんだな。呆れるぜ。   我还在自己家里的时候发生过这么件事情,那家伙罕见地来到我家,抱着堆碎铁块和父母争吵着什么。年幼的我拼命地去偷听,也最多只听到些什么“绯色金属”[1]或是“稀少的金属”这样的词。自那以后我就特意地开始注意这些,从铁器到废旧的铁棒,甚至都没了原形的废铁块,只要是金属就什么都收集来。结果当然是没有任何意义啦,但我离开家之后到现在仍旧收集着那些废铁——虽然是垃圾,不过现在仍然留在我住着的屋子里。连家庭都可以抛弃的我,却丢弃不了那些废铁,真是让人惊讶到无奈耶。
  余計なことを思い出しているうちに目的地が見えてきた。魔法の“森”の“近”く、霧雨と森を合わせて“霖”、こんな単純な名前を名乗る主人が居る店だ。“香”は神(こう)、つまり神社のことだと言ってたな。ったく、そういうのが大好きな奴だぜ。“香霖堂”よ。こんな古びた小さな店が霧雨――人間、森――妖魔、それと神社――境界の中心、つまり幻想郷の中心のつもりなのか?   正胡思乱想之余渐渐看到了目的地。离魔法的“森”林很“近”,把雾水雨和森林合在一起成为“霖”,那家店的主人就是用这种单纯的方式给自己起名字的。还说“香”和神字同音,指的就是神社,哼,他就是那么个喜欢这么思考的家伙啦。“香霖堂”啊,这么个朽旧低矮的商店,却坐落在雾水雨——人类、森林——妖魔、还有神社——结界的中心,难道他是想说他的店坐落在幻想乡的中心不成吗?
 
  ――今日は細かい雨が降っているな、雨の日は灯りを点けて本を読むのに限る。   ——今天天上飘起细雨来了啊,下雨的日子肯定就是要点上灯来读书了。
カラン、カラン、バン! 叮叮当当哐!
「おい幻想郷の中心、早速だが何か拭くもの貸してくれ。」 “喂,幻想乡的中心,赶快点,给我找点能擦干水的东西来。”
  黒くて濡れた塊が見えた。楽しい読書の時間を破るのは、案の定いつもの困った奴だ。   我看到个黑黑的湿乎乎的块状物,来打破我愉快的读书时间的,不用想肯定是那个一贯让人难以应付的家伙。
「中心って、いったい何のことかな魔理沙? ……って、かなり濡れているじゃないか。このタオルを貸すからよく拭くといい。」 “你说什么中心啊?你到底指什么啊魔理沙?……我说,被淋得湿了个透啊,这毛巾借你,去好好擦干吧。”
「おっと悪いな。それにしても、香霖、なんで本を読んでるんだ? 今日は雨の日だぜ? いつもは『晴れの日は本を読むに限る』って言ってるじゃないか。」 “哦,不客气啦。说起来香霖,干吗在读书啊?今天可是下雨的日子耶,你不总说‘晴天的日子肯定就是要读书的’吗?”
「晴れの日は『灯りを消して』本を読むのに限ると言ったんだよ。」 “我那是说晴天的日子肯定是要‘关了灯’读书的啦。”
「あ、そうそうこれやるよ。適当に喰って明るくなりな。」 “啊,对了想起来了,这些给你。随便吃点,变得快活些给我看吧。”
  魔理沙は体を拭きながら帽子を差し出した。中は茸でいっぱいである。   魔理沙边擦拭身上边把帽子塞过来,里面装满的全是蘑菇。
「こんな怪しい物を食べろと言うのか? まぁ、魔理沙のことだから大丈夫だと思うけど……」 “你是让我吃这种奇怪的东西?算了,既然是魔理沙要我做的我想就应该没问题……”
「茸汁にしろってことだ。あいよ、タオル返すぜ。」 “我是让你熬蘑菇汤啦。给,毛巾还你。”
「って、おい、もっとちゃんと拭けよ。そんな服で売り物に腰掛けられたら困る。」 “我说,喂,你再好好擦擦,你穿那衣服坐我要卖的东西上我可就不好办了。”
「そこは、私が風邪をひかないか心配するもんだぜ。ともかく、今日は仕事の依頼を持ってきた。珍しいだろ?」 “你该关心我是不是会得感冒才对啊。反正,我今天是来拜托你工作的,少见吧?”
  自分で客であることを珍しいって言ってるようじゃ、もう皮肉の言いようもないのだが、魔理沙は「これの修復を依頼しに来たんだよ」と言って、スカートの中から八角形の香炉のような物を取り出した。かなり使い込まれているが、錆が目立つ。   要是就连你自己都说少见,我也就没什么可讽刺你的了。魔理沙说“我是来拜托你修复一下这个的呀”,一边从裙子里掏出来一个类似八角形香炉般的东西,一看那明显的锈迹就知道肯定是使了很久了。
「ああ、懐かしいじゃないか、この『ミニ八卦炉』、まだ使っていたのか。」 “啊啊,真是叫人怀念啊,你还用着这‘迷你八卦炉’哪。”
「毎日酷使している、フル活用だ。……ただ、錆びちゃってな。」 “我可是在每天狠命地使,让它连天运作的啦。……就是,它生锈了啊。”
  この『ミニ八卦炉』、魔理沙が家を飛び出した時に僕が作成してやったマジックアイテムだ。小さいが異常な程の火力を持つ。山一つくらいならこれ一つで焼き払える。暖房にも実験にも戦闘にも何にでも使えるだろう。   这“迷你八卦炉”,是我在魔理沙离开家时给她制做的魔法用具,虽然小,不过可拥有异常猛烈的火力,一座山就用这一个就能给烧平了,相信无论暖气、实验还是战斗都能用得上吧。
「もう、これがない生活は考えられないぜ。」 “我是已经不能想像没有这个的生活了啦。”
「そうか、そう言ってもらえれば道具屋冥利に尽きる。」 “是嘛,你能这么说,我这个开道具屋的也算是有我的福份了。”
「だから、もう絶対錆びないように修復してほしい。そうだな、炉全体を『ひひいろかね』にしてくれ。」 “所以啊,我就希望你能让它不再生锈。对了,炉子全体你就用‘绯色金属’给我重新打造一下。”
 
  突然の異質な単語が、相手が魔理沙じゃなくなったという錯覚を起こし、条件反射で営業口調になってしまった。   突然听到这种异常高级的字眼,都令我产生了对方不是魔理沙的错觉,我条件反射般地转换成了职业性口吻。
「あいにく、そのような物は取り扱っていないのですが。」 “实不凑巧,我们这里不经营您所说的那样物品啊。”
「香霖に足りないものは嘘をつく能力だな。他にも足りないものばかりだが。」 “香霖你缺的就是撒谎的能力啊,虽然其它方面也都缺点东西。”
「ふん、面倒だから嘘をつくなんてことは止めたんだ。君が『緋々色金』を知っているなんて思わなかったし。」 “哦—?因为怕麻烦我已经不再撒谎了,而且我也没想到你竟然知道‘绯色金属’。”
「知ってるぜ、良いもんだろ。」 “我当然知道啦,那是好东西吧?”
「ふーん、緋々色金はものすごく稀少な金属だ。だが、少しなら持ち合わせがある。これを使ってやっても良いんだが。」 “嗯—,绯色金属可是相当之稀少的金属。不过,我这儿倒是还有点存货,稍微为你用上点儿倒也行。”
「お願いするぜ。」 “那就拜托啦。”
  緋々色金は、確かに錆びることのない金属である。どんな環境下でも材質が変化することがほとんどないから、これを使えば最高のマジックアイテムができるだろう。とはいえ、これに使えばこの貴重な金属はなくなってしまう……、どうしたものか。   绯色金属的确是一种不会生锈的金属,不管是在什么样的环境下它基本上都不会变质,所以如果用它肯定能做出最好的魔法用具来吧。话是这么说,不过若用在这炉子上面的话,这种贵重的金属我就没有了……该怎么办呢?
  逡巡しながら僕は、魔理沙が言っていることにおかしな点があるのに気付いた。これは、久々に商売のチャンスである。   在再三思量之时,我注意到魔理沙所说的话中有一点不合理的地方,这也是我久违的能得赚的机会。
「そうだな。このアイテムは僕の自信作でもあるし、やってあげても良いよ。」 “好吧。这个东西也算是我很有自信的作品了,就给你修一修吧。”
「ほんとか? それは助かるぜ。」 “真的吗?那可帮我大忙了。”
「ただし、交換条件がある。」 “不过,有个交换条件。”
  と言ってから、仕事を受けるのに交換条件があるのは当たり前だと思ったが、魔理沙にとって、お金や茸を出すより楽だと思われる条件を僕は提示した。   说完我才感觉到,我接受工作委托并提出相应的交换条件本是理所当然的,而我想我所提出的条件对于魔理沙来讲,要比让她给我金钱或蘑菇什么的更轻松容易一些。
後編につづく 后篇待续

注解

  1. “绯色金属”是一种日本传说中拥有奇特的物理性质的金属。
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