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東方香霖堂/第24話

出自东方维基
< 东方香霖堂
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第183-190頁
< 第23話   東方香霖堂   第25話 >
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博麗神社に妖怪が増え始め、困った霊夢が霖之助に相談するのが今回のお話。霊夢と魔理沙の信仰心の薄さに驚きつつも、霖之助は神様と信仰の意外な関係について語り始めるのだが……。
神社の御利益 神社的恩惠
  山には山の神、河には河の神。この地の全ての物や場所に神様は宿っている。手元にあるこの本も、拾い物の半導体も例外ではない。   山中有山神、河裡有河神。此地所有的物品以及場所都寄附有神明。手邊的這本書、拾到的半導體也不例外。
  だが、神様の中には神社に祀られる特別な神様もいる。この神様とその他の神様は何が違うのだろうか? 実はそこに大きな差はない。ただ単にその神様が人気があるか無いかだけである。   然而,在神明中也有被祭祀在神社中的特別的神明。這種神明跟其他神明有什麼區別呢?其實並沒有大的差別。僅在於那個神明是否受歡迎而已。
  人間にとって御利益がある神様は人気がある。祀らないと祟られる神様もいるが、そういった祟り神も祀る事で祟りを避けられるから、人気があると言えば人気がある。   對人類來說,能夠施以恩惠的神明就有人望。也有不祭祀就會作祟的神明,不過這種神明可以通過祭祀來躲過不幸,所以要說有人望也的確是有人望。
  そういう神様にだけ神社が存在する。神社の存在は人気の有無という全て人間の都合で決まっている訳だが、神様にとっても全く無意味ではない。   說來神社只為神明而存在。雖然神社的有無全都取決於人望這種人類的方便,但對神明而言一點意義也沒有。
  というのも、神様の力量は人間の信仰心の量で決まるのである。例えばお稲荷さんや天神様の様に人間にとって大人気の神様は、神社を数多く造る事で、元の倉稲魂命や菅原道真であった存在より遙かに強大な力を持つ事に成功している。   不過呢,神明的力量是取決於人類信仰心的多少的。比如說,稻荷大人和天神大人那樣的具有很高人望的神明,通過擁有很多神社,從而成功獲得了比原本的倉稻魂命和菅原道真要遠遠強大的力量。
  反対にどんどん人々が信仰しなくなってしまうとどうなるのかと言うと……神様は力を失い、そしてその神様の事を憶えている人がいなくなった時に消えてしまったのと同然になってしまう。神様は信仰を集める事に努力しないと、存在すら危ぶまれてしまうのだ。   反過來如果說漸漸失去了人們的信仰會怎樣的話……神明會失去力量,待沒有人記得那個神明時,就等同於消失了。神明如果不努力收集信仰的話,就連存在都會受到危及呢。
 
「――何で、うちの神社に妖怪が多過ぎるんだろう」 「——為什麼,我家的神社妖怪會這麼多呢」
「だから、人間の参拝者を増やさないと、神様は妖怪を追い払うだけの力を身に付けられないんじゃないか」 「所以說,如果不增加人類的參拜客的話,神明就沒有足夠的力量以驅逐妖怪吧」
「でも、妖怪が居たら人間が寄り付かないじゃない。それじゃあどうしようもない」 「但是有妖怪在的話人類就不會靠近呀。這麼一來怎樣都沒辦法了」
「確かに、目に見えて判る悪循環だね」 「的確,如此明顯的惡循環啊」
  巫女である霊夢が、仕事もしないでうちに遊びに来ている事も問題の一つだと思う。それでも昔は参拝客は今ほど少なくなかったし、妖怪も近寄らなかった。今のようになってしまったのは、現役の巫女である霊夢の責任であると言わざるを得ない。   雖說我覺得作為巫女的靈夢,拋開工作來這裡玩也是一個問題。說來從前參拜客並不像現在這麼少,妖怪也不會靠近。結果變成今天這個樣子,不得不說是現役巫女的靈夢的責任。
  彼女も気にしているのか、今回は信仰を取り戻す為の相談にうちに来たのだと言う。
「まあ、信仰が減っても妖怪退治をしている事には変わりないから、うちの神社としては良いのかも知れないけど」 「不過,雖然信仰減少了但同樣是在消滅妖怪,對於我家神社來說也許是好事呢」
「霊夢、それは違う。信仰が失われる事は神社としては致命的な事だよ」 「靈夢,這可不對。失去信仰對神社而言可是致命的呀」
「そうねぇ、お賽銭が入らないもんねぇ」 「說的也是,因為不會有香錢呢」
「いやいやそんな単純な理由じゃない。信仰が失われると言う事は、神様の力を失うと言う事だ。これでは別の悪霊が神社を乗っ取ってしまっても抵抗する事が難しくなってしまうよ」 「不不不是這麼單純的理由。信仰失去了,就意味着神明失去力量。這麼一來如果神社被別的什麼惡靈占據了也難以抵抗啊」
「うーん、と言ってもねぇ……。どうしたらいいのかなぁ」 「嗯——話雖如此…… 究竟怎麼辦才好呢」
「神社から妖怪を追い出したいのなら、例えば、最終手段としてこういう方法がある」 「想要從神社驅逐妖怪的話,作為最終手段倒有這麼個辦法」
「って、いきなり最終手段しか無いのかしら。まあ良いけど、どういう方法?」 「怎、怎麼突然就只有最終手段了嗎。倒也無所謂,是什麼辦法呢?」
「それは新しい神様に頼るという方法だ。今の神様は諦めて、人気の神様に神社に来て頂いて信仰心をあやかるんだよ。博麗神社の神様は殆ど名も知られていない神様だし、ご利益もよく分からない。これでは参拝者も来なくなるし、信仰心は失われても仕方がないだろう」 「那就是依賴於新的神明這種辦法。放棄現在的神明,請有人望的神明來到神社以得其信仰心呀。博麗神社的神明幾乎不為人所知,又不清楚其恩惠。這樣的話沒有參拜客,並失去信仰心也是沒有辦法啊」
「神社に祀られている神様を変えるって? そんな事して良いの?」 「要改變祭祀於神社的神明?可以做這種事嗎?」
「それに関しては何も問題はない。日本の神様は分霊と言って、神霊を無限に分けても力は変わらない性質を持っているんだ。その神様の力を、そっくりそのまま神社に持って来る事が出来る。分霊を頂く事を勧請と言うが、これは外の世界では日常的に行われている事だよ」 「關於這點一點問題都沒有。日本的神明具有被稱作分祀的,把神靈無限劃分力量也不會改變這種性質。可以把任一神明的力量,完整地帶到神社裡來。分祀又稱為請佛,這在外面的世界可算是很日常化的事情」
「へぇ、新しい神様ね。それはそれで気分転換にもなるし面白いかも知れないわ。お酒の神様とか勧請すれば、御利益も判りやすいし信仰心も集まるかもね」 「嗯,新的神明吶。真要這樣的話就像轉換一下心情似的或許蠻有趣呢。如果請來酒神什麼的,其恩惠又很明確,很容易收集信仰心呢」
「お酒の神様なら、浅間さま、すなわち木花咲耶姫命を勧請するとかもいいね。この神様は、通常は山の神様だが酒の神様でもある。非常に美しい女神と言う事もあってとても人気の高い神様だよ。神社の名前は判りやすく、博麗浅間神社に変えるとか」 「如果是酒神的話,請來淺間大人,也就是木花咲耶姬命應該很不錯呢。這位神明,通常被奉為山神不過其實也算是酒神。據說是非常美麗的女性所以是人望很高的神明。神社名就易懂點地,起為博麗淺間神社啥的」
「うーん。名前を変えるのは何となく気が進まないわね……」 「嗯—— 改變名字總覺得不大好呢……」
「祀られている神様が変わっても、人間がそれを知らなければ全く意味がない。だから、普通は名前も合わせて変えるもんさ」 「祭奉的神明變了,但人類如果不知道的話就完全沒有意義。所以說,一般來講名字也要隨着一起變」
 
  ――カランカラン   ——哐啷哐啷
「おう。梅雨だっていうのに今日は雨が降っていないな。せっかく晴れているから雨乞いでもするか」 「喲。明明是梅雨今天卻沒下雨。難得天晴,我們就來祈雨怎麼樣」
「相変わらず意味が分からないよ、魔理沙」 「照舊不明白你是什麼意思啊,魔理沙」
「雨が降っていないのに何の話をしてるんだい?」 「雨都沒有下你們還在談什麼呢」
「神社の大切な相談をしていたところさ」 「正在商量神社的大事呢」
「神社の相談? 霊夢、あの妖怪神社に何かあったのか?」 「商量神社?靈夢,那個妖怪神社怎麼了嗎?」
  その妖怪神社と呼ばれている事に問題があるのだが。   被叫做妖怪神社就是問題啊。
「やっぱり参拝客が少な過ぎてねぇ。お賽銭も狸の入れた葉っぱばっかりだし……」 「參拜客還是太少了吶。香錢也淨是狸貓扔進去的樹葉而已……」
「なんだそんな事か。大丈夫だぜ、その葉っぱの大半は狸じゃなくて私が入れた物だ」 「原來就這事啊。放心吧,那些葉子大部分不是狸貓而是我丟進去的哦」
「何が大丈夫なものか、霊夢が言っている事の問題は、狸に誑かされている事なんかじゃない。参拝客が居ないという事は、信仰心を失っているという事だ」 「放什麼心,靈夢所說的問題不是被狸貓欺騙這種事。沒有參拜客也就意味着失去了信仰心呀」
「別に神様なんか頼らなくても妖怪は倒せるぜ……って事は、神社って何の為にあるんだろうな」 「反正不依賴神明也能打倒妖怪呀……這麼說來,神社的存在意義究竟是什麼呢」
  信仰心が足りないと神様や神社はどうなってしまうのかと言う事を、面倒だったがもう一度魔理沙にも説明した。   雖然嫌麻煩,但我還是將如果信仰心不足的話神明與神社會怎樣跟魔理沙說明了一下。
「なるほど。確かに神社が別の変な妖怪に乗っ取られてしまったら面倒だな。でも参拝客を増やしたかったら、簡単な方法があるぜ」 「原來如此。如果神社被奇怪的妖怪占領了的話確很麻煩呢。不過要是想增加參拜客,可有很簡單的辦法哦」
「何かしら?」 「是什麼呢?」
「大きなお祭りをやれよ、博麗神社例大祭とか。そうすれば祭り好きな人間が集まってくるだろう? 足りなかったら毎週お祭りをすればいい。博麗神社に足りないのは人を惹き付ける魅力だよ。毎日宴会してばかりじゃ、わざわざ人間が参拝に来る筈が無いだろう?」 「舉辦大型廟會呀,比如博麗神社例大祭什麼的。這樣一來喜歡廟會的人不就聚集過來了嗎?還嫌不夠的話就每周舉行一次好了。博麗神社所欠缺的是能夠吸引人注意的魅力呀。只是每天自己舉行宴會,人類哪裡會特地跑來參拜呢?」
  魔理沙の言う事も一理ある。人間は自分に都合の良い神様しか参拝しない。人間の生活が豊かになればなるほど、神社は不要な物となっていくだろう。だとしたら、お祭りの様な人間向けのイベントも必要かもしれない。   魔理沙說的也有一番道理。人類只會參拜對自己有好處的神明。人類的生活變得愈來愈富裕,神社也就變得不再被需要了。這樣的話,開展面向人類的廟會這類活動或許確實是必要的。
「うちで例大祭をやっても、どうせ妖怪ばっかが集まるわよ。妖怪が居たら人間も集まらないでしょ?」 「在我家搞例大祭什麼的,估計來的也就只有妖怪吧。有妖怪在的話人類不也聚不過來嗎?」
「まぁな、お祭り騒ぎが大好きな妖怪ばっかだからなぁ」 「倒也是,都是些喜歡廟會嘈雜熱鬧的一幫妖怪呢」
「まあそう言う事で、今は神様を勧請するとか考えていたのよ」 「總之,現在就是在考慮要不要請神啊」
「はあ? かんじょう? 何だそれは」 「哈?請神?那是什麼呀」
  魔理沙に、勧請とは祀ってある神様を変えると言う事を説明した。   我跟魔理沙說明了請神也就是換一個祭祀的神明的意思。
「それで勧請したら、今現在神社に居る神様はどうなるんだ?」 「那如果請神了,現在在神社的神明要怎麼辦呀」
「最初は一緒に祀られたままになるわ」 「一開始的話會一起祭祀呢」
「最初は、ってどういう意味だよ」 「一開始,是什麼意思」
「忘れられてしまえば、自然と消えてしまうって事よ」 「待被忘記後,就自然地消失了」
「何だって? 消えてしまうって!?」 「什麼?你說會消失掉!?」
 
  ――さっきまで夏の様子を見せていた窓の外が若干暗くなった。まだ夕方までは時間があるので、きっと雨が来るのだろう。梅雨の本領発揮という所か。   ——剛剛還是夏季模樣的窗外稍稍變暗了。離傍晚還有一段時間所以一定是要下雨了。梅雨總算是該發威了。
「神社の神様が消えてしまうだって? そ、それはちょっと……霊夢はそれでも良いのか?」 「神社的神明會消失?這、這可有點……靈夢覺得無所謂嗎?」
「それをやらないと神社自体が消えてしまうかもしれないのなら、吝かでもないかなと」 「如果不那樣做的話神社本身也許就會消失了,跟這點比起來,我想也就不成問題了」
「ところで、博麗神社の神様ってなんだっけ? 悪霊……は違うよな」 「話說呀,博麗神社的神明究竟是啥來着?應該不是……惡靈吧」
「余り記録が残っていないのよね。昔に悪霊に取り憑かれた事はあったけど……」 「沒留有多少記錄呢。雖然從前確實曾被惡靈給附過……」
  神社の巫女ですら知らない神様なんて、信仰心が失われて当然である。   連神社的巫女都不知道的神明,失去信仰簡直是必然的。
  ただそれも仕方がない。幻想郷では神様は自然の中に普通に存在していた。その為、神社の様な特別な場所は余り必要ではなく、神様にお願いしたければ何処でも良かったのだ。   不過也沒有辦法。在幻想鄉,神明都普通地存在於自然界中。因此,像神社這樣特殊的地方並不是很需要,想要向神明祈願的話隨便在哪裡都可以。
  幻想郷には神社は、博麗神社の一つしかないと言われている。つまり神社はユニークな存在であり、博麗神社の事をただ単に神社と呼ぶ事が多い。神社同士を比較する事も無いが故に、神社で神様を祀っている事すら忘れがちである。   在幻想鄉,據說神社只有博麗神社一個而已。也就是說神社是獨一無二的,所以往往將博麗神社簡單地稱作神社。因為沒有神社之間的對比,結果連在神社要祭祀神明這種事都快被遺忘了。
  案の定、幻想郷の人間は神社の存在価値を見いだせなくなっていた。   自然地,幻想鄉的人類都看不出神社的存在價值。
「まぁ二人とも、神社の今後の判断は霊夢に任せるしかないよ。ただ一つ言える事は、博麗神社は幻想郷の境界という重大な役割も持っている。神様が誰であれ、それだけは変わらないんだ」 「總之你們兩個,神社今後要怎麼辦只好交給靈夢來判斷了。只有一點要強調的是,博麗神社肩負着幻想鄉的境界這個重大的職務。不論神明是誰,只有這一點是不會改變的」
「でも、神社の御利益がよく分からないのは大問題よね」 「不過,不太明白神社的恩惠可是個大問題呀」
「というか、御利益なんかあるのか? お賽銭入れても何も変わった気がしないぜ」 「或者說,有恩惠什麼的嗎?投香錢進去也沒什麼變化呀」
「そりゃ葉っぱ入れても御利益はないわよ。うちにも何か御利益のある神様も祀った方が良いのかしら。やっぱりお酒の神様と言う事で木花咲耶姫命かな」 「投樹葉進去當然沒有恩惠了。看來還是祭祀些有恩惠的神明比較好嗎。那就酒神的木花咲耶姬命比較好吧」
  お酒の御利益があってもお酒を造る人しか喜ばない。お酒を造っている人なんて少ないと思うのだが。   雖說對酒有恩惠但只有造酒的人高興而已。我想造酒的人畢竟是少數吧。
「ところで素朴な疑問だけど、神様は何で祀ると御利益があるの? 神様もその辺の妖怪も余り差は無いでしょ?」 「話說我有一個樸素的疑問,為什麼祭祀神明就會有恩惠呢?神明跟那些路邊的妖怪不也沒有什麼大的差別嗎?」
 
  ――店全体が暗くなった。本格的に雨が降り始めたようだ。魔理沙は窓の外の天気が気になるのか落ち着かない様子だったが、霊夢は純粋に疑問に思っているようである。   ——店內整個暗了下來,看來已經開始下雨了。魔理沙好像很在意外面的天氣,顯得不怎麼安分,而靈夢似乎在純粹地思考自己的疑問。
「君は巫女なのに不勉強すぎるね、修行も嫌いだと言って余りやらないし。お酒ばっか呑んでいないで少しは勉強も修行もしないと神社の危機は免れないよ」 「你作為巫女也太不注意學習了,修行也因為討厭什麼的不怎麼去做。如果你淨喝酒而不稍微學習或修行點的話神社的危機可就沒法避免了」
「だからこうやって勉強してるんでしょ?」 「所以我這不是在學習嗎?」
「まあいい。この際だから教えてあげるよ、神霊を祀ると何故御利益があるのかを」 「算了算了。這種情況下就告訴你好了,關於為什麼祭祀神靈就會有恩惠」
「はいはい」 「好呀好呀」
「全ての物には神霊は宿ると言うが、厳密に言うとその言い方は間違いである。全ての物に宿るのではなく、名前が付けられる前の物体が神霊である。名前の無い物体が神霊その物で、それに名前を付ける事で神霊の力の一部を借りる事になるんだよ」 「所有的物體都寄附有神靈,其實嚴格來講這種說法是錯誤的。並不是寄附在所有的物體中,而是起名前的物體就是神靈。沒有名字的物品是神靈本身,通過給其起名字而借得神靈力量的一部分」
「そう言えば、そんな様な話を前に聞いたような気がするわ」 「說來,好像以前也聽過類似的事呢」
「前に言ったかもね、確か骨の石の時だったかな? まあそれは良いとして、神霊は妖怪とは違って常に二つの性格を持っているんだ」 「或許之前也說過,記得是說骨頭的那次吧?嗯先不管那個,神靈跟妖怪不同,總是擁有兩種性格」
「妖怪は大体単純なのが多いし、一つしか性格を持っていないから二倍も違うわね」 「妖怪一般來講單純的比較多,再加上只能擁有一種性格,跟神靈要差上兩倍呢」
「その二つの性格はそれぞれ、和と荒と呼ばれていて、このうち和が人間に対して優しい性格だ。これが通常、御利益と呼ばれる物」 「這兩種性格,分別被稱為和與荒,其中和是對人類善良的性格。這個便是通常被稱作恩惠的東西」
「ええ? 性格が御利益?」 「哎哎?性格是恩惠?」
「神霊は全ての物の元だって言っただろう? 神霊の性格は物の性格なんだ。だから神霊の感情と力がそのまま物質に現れる。お酒の神様が力を持てば、自然とお酒も良いお酒になるって事さ。ちなみに、和にはさらに二つに分かれて、幸と奇と言う性格に分かれる。幸は人の心をみたし、奇は知識を授ける。これをまたまたお酒の神様に例えて言うと、幸はお酒の味や香りを良くし、奇は新しいお酒の技術を授けてくれるって訳さ」 「不是說了神靈是所有物體的本源嗎?神靈的性格就是物體的性格。所以神靈的感情與力量就原原本本地表現在物質上。打個比方,只要有了酒神的力量,酒自然就變成好酒了。並且,和再分為兩種,分別是幸與奇。幸使人類的心靈得到滿足,而奇則授予人類知識。再用酒神的例子打比方的話,幸優化酒水的味道與香氣,奇則授予新酒的釀造技術」
「和、幸、奇……どれも良いことずくめね。これは本格的に木花咲耶姫命を勧請しようかな」 「和、幸、奇……哪樣都淨帶來好處呢。要不要真格地請來木花咲耶姬命呢」
「ま、木花咲耶姫命以外の神様も、それぞれ御利益と言える性格を持っているさ。だが忘れてはいけないよ、神霊には和とは別のもう一つの性格がある。それが荒だ」 「總之呢,除了木花咲耶姬命以外的神明們,也都擁有可當作恩惠的性格哦。但你可別忘了,神靈還有和以外的另一性格。那就是荒」
「あらあら」 「唉呀呀」
「荒は神霊の怒りであり、祟りとなって現れる部分だ。お酒の神様で言うと荒の性格がもたらす作用とは、お酒が不味くなるどころか、毒に変化したり同じ場所で二度とお酒を作ることが出来ないような事態になりかねない」 「荒是神靈的怒火,表現為作祟的部分。從酒神來看荒的性格所能帶來的作用,豈止使酒水變得難喝,甚至會使其毒化或造成永遠也不能在同一處釀造酒水的事態哦」
「それは嫌ねぇ。神様は怒らしてはいけないって事なのね。で、神様には必ず和と荒の二つの性格が存在するの?」 「這樣可不好呢。也就是說不能惹神明生氣呀。那麼,神明一定存在和與荒這兩種性格咯?」
「程度の差はあれ存在するよ」 「傾向或許不同但一定存在」
「穏やかな性格だけの神様は居ないのかなぁ」 「就沒有隻有溫和的性格的神明嗎」
「神霊、つまり幻想郷に存在する全ての物には、良い面と悪い面の二つの面があると言う事さ。でも、荒の性格が悪い物と言う訳ではない」 「換句話說,神靈,即存在於幻想鄉的所有物體都有好的一面與壞的一面啊。不過,並不是說荒的性格就是壞的」
「お酒が不味くなるのなら悪い物でしょう?」 「酒水都變得難喝了難道還不是壞事嗎」
「とんでもない。荒の性格こそが神霊の本当の力さ。この荒を祀る事で、悪い面から人間を守る事に繋がるんだ。つまり、お酒造りを邪魔する外敵からお酒を守ってくれるのさ。結論を言うと御利益というのは、荒の性格を鎮め、和の性格に感謝する事で神様の力を増す事を言うのさ」 「當然不是。其實荒的性格才是神明真正的力量呀。通過祭祀荒,便是從壞的一面中保護了人類啊。也就是說,可以保護酒水免遭想要妨礙釀酒的外敵的侵襲。從結論來講,恩惠這種東西,就是指通過平息荒的性格,並感謝和的性格從而增強神明的力量」
「ふーん。よくみんな神頼みって言うから神さまが一人一人の願い事を叶えて廻るのかと思ったけど……そうじゃなかったのね。本当は、神様の力が増す事自体が御利益に繋がっていたと言う訳かぁ」 「這樣吶。大家平常總是說求神保佑所以我還以為神明要一個個地轉着解決呢……原來不是這樣。真相是,神明的力量得到增強本身就跟恩惠是聯繫在一起的呀」
「神様を喜ばせれば、人間にとっても御利益がある。退治をすると人間が喜ぶ妖怪と違う部分はそこさ」 「神明高興,人類也得到恩惠。跟被懲治而使得人類高興的妖怪的差別就在於此」
「それは……神社にとって気楽で良いわね」 「這樣……對於神社來說是件輕鬆的好事呢」
 
  昼間とは打って変わって窓の外は暗くなっていた。梅雨らしく雨が降っていたので、霊夢も魔理沙もうちで夕食を食べる事になった。   跟午間不同,窗外變得很暗。符合梅雨這節氣在下着雨,於是靈夢和魔理沙便都留在我家吃晚飯了。
  そんなつもりはなかったのだが、昼間にお酒の話ばかりしてしまったので今日は様々なお酒を呑む事にした。   本來沒有打算的,不過午間淨說了些酒水的事,結果決定喝各種各樣的酒了。
「う~ん。このお酒も浅間さまの御利益なのねぇ」 「唔~ 這種酒也是淺間大人的恩惠呢」
「って事は、このお酒も浅間さまの御利益だな!」 「這麼說,這種酒也是淺間大人的恩惠啦!」
「二人とも飲みすぎだよ」 「你們兩個都喝太多了」
「浅間さまにかんぱ~い」 「為淺間大人乾杯~」
  神社が存在して人間の願い事を聞く事は、別に神社のお仕事でも何でもない。願い事を言って貰えるだけで信仰心が集まるので、神にとっても都合が良かっただけである。だから、人間は神社に行って少ないお賽銭で、自分勝手な事を神様にお願いしても構わない。神霊は気楽に幻想郷を楽しんでいるだけの、妖怪の一つなのだから。   神社會存在並聽取人類的祈願,根本就不是什麼神明的工作。只是僅僅聽取祈願便會得到信仰心,所以對神明來說很方便而已。因此,人類只要去到神社並花少量香錢,請求點任性的事也無所謂。神靈只不過是輕鬆地享受於幻想鄉中的,一類妖怪罷了。
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