第九十八季 弥生の二 |
第九十八季 彌生[1]之二 |
涸れ井戸から白骨死体が見つかる |
從乾枯的井裡發現白骨屍體 |
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しかし、その正体は!? |
但是,其真面目是!? |
雪解けも始まったがまだ寒さも厳しい幻想郷、人間の里に悲鳴が響き渡る。いつもの平和な幻想郷模様だったが、その日は少し様子が違った。 |
幻想鄉冬日的積雪雖然已經開始化了,但仍舊很是寒冷,這天,在人類村落響徹着悲鳴。雖然這幾天幻想鄉一直都很是和平,但這一天跟平時有些不一樣。 |
子供達が使っていない涸れ井戸の周りで遊んでいたところ、白骨化した遺体が見つかったのだという。当時、涸れ井戸は入れない様になっていた。 |
孩子們在被遺棄的枯井周圍中玩的時候,偶然發現了白骨化的屍體。當時,枯井被弄的沒有人夠進去。 |
何故見つかったのかというと、中から妖怪釣瓶落としが出てきて「お前の落とした死体はこれかい?」と言って、ケタケタ不気味に笑いながら白骨死体を放り投げたのだという。幻想郷の人間は全て管理されており、今のところ行方不明者は居ない。その為、誰の骨なのか全く判らなかった。 |
要說是怎麼找到的話,是從裡面出來了一個釣瓶落妖怪讓、令人作嘔地笑着說着「你弄掉的屍體是這個嗎?」邊說邊撇下了白骨屍體。幻想鄉的人類都被管理着,現在沒有行蹤不明的人。就因如此,完全不知道是誰的屍體。 |
さらに問題な事に、骨を無縁塚に埋葬するまでの間放置したままにしていたら、忽然と消えてしまったのだ。これでは誰の骨なのかどころか、事件があったのかどうかすら判らなくなってしまった。 |
更加奇怪的是,在準備將骨頭埋葬在無緣冢的期間,骨頭就這麼放在當地,但骨頭突然就消失了。這樣的話別說骨頭的原主,事件到底是否真的發生過都無從得知了。 |
妖怪の専門家、八雲紫氏はこう語る。 |
妖怪的專家,八雲紫女士這麼說道。 |
「うーん、恐らくそれは地底の妖怪の仕業ね。あいつ等のパワーは人間の負のエネルギーだから、平和ボケした人間達を威かしたかったのかも知れないねぇ」 |
「恩——,這應該是地底的妖怪干的,它們的力量來自人類的負的能量,所以或許是想嚇唬一下一點緊張感都沒有的人類吶」 |
地底の妖怪と地上は不干渉の約束を交わしている。その為、これが地底の妖怪の仕業だというのならば、事態はややこしくなるだろう。我々天狗としても地底とのいざこざは避けたいと思っている。 |
地底的妖怪有簽不干涉地上的協約。就因如此,如果這是地底的妖怪所為的話,事態就會變得有些複雜了。我們天狗也不希望與地底發生糾紛。 |
「でもね、肝心な骨が残っていないんじゃあ、ただの見間違いだったかも知れないわね。いや、見間違いだったのよ、間違い無く」 |
「但是啊,沒有關鍵的骨頭的話或許只是看錯了而已吶。不,應該就是看錯了吧」 |
白骨死体は白樺の見間違いという事で落ち着いた。人間の里には何の事件も起きていなかったのである。 |
白骨屍體最後是以把白樺給看錯了而告終了。人類村落據說沒有發生任何事件。 |
後日、涸れ井戸は埋められていたのを確認した。それも誰の手によってなのか判らないが、何の事件も起きていなかったので問題ない。 |
後日,我有確認枯井被埋起來了。雖然不知道是誰幹的,但什麼事件都沒有發生所以沒有問題。 |
(射命丸 文) |
(射命丸文) |