東方文花帖 (書籍)/琪露諾
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報紙
第百二十季 水無月の一 | 第一百二十季 水無月[1]之一 |
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氷の妖精、大ガマに喰われる | 冰精被巨蛤蟆吞下 |
悪戯が過ぎた妖精に手痛いお仕置き | 惡作劇過頭,應有的報應 |
○月○日12時頃、悪戯好きな妖精が大ガマに喰われるという事件が起きた。何とか自力で脱出し、怪我も大したことが無かった。 | ○月○日約12時,一隻喜好惡作劇的妖精被巨大蛤蟆吞食。她不知如何靠自己的力量逃掉了,受的傷也無大礙。 |
被害に遭ったのは、氷を使う妖精チルノ(妖精)。沼で普通の蛙を凍らせて遊んでいた所、その沼にいた大きさも人間二人分はあると思われる大ガマ(妖怪)に見つかって喰われたのだという。自業自得の為、大ガマには罪は無い。 | 被害者是冰之妖精,琪露諾(妖精)。據說事發時她正在一個普普通通的沼澤旁樂享凍青蛙,隨即就被一隻約有兩人高的巨大蛤蟆(妖怪)發現,併吞了下去。這純粹是自作自受吧,大蛤蟆並沒有錯。 |
「もう、何であんな小さな沼に大ガマが居るのよ~。これで私じゃなかったら逃げられなかったわ」 | 「哈,在這樣一個小池子裡怎麼會藏着那麼大一隻蛤蟆?如果在那兒的不是我是其他人,恐怕就逃不掉了。」 |
被害者は呑み込まれた瞬間にガマの内側を冷やし、びっくりさせて自分を吐き出させた。大ガマはその小さな沼の主であり、自分の沼で蛙を凍らせている妖精が居ると聞いて懲らしめてやろうと思ったと言う。被害者は、カエルを凍らせて遊んでいたについてこう語った。 | 受害者被吞掉的瞬間,將蛤蟆的體內冰了一下,這讓蛤蟆大吃一驚,把她吐了出來。那隻大蛤蟆是沼澤的主人,聽說有一個妖精在自己的沼澤里凍青蛙,決定要懲罰她。妖精對於凍青蛙的遊戲是這樣解釋的: |
「蛙を瞬時にまんべんなく凍らせれば、蛙は死ぬことなく溶ければ元通りになるのよ。これは遊びじゃなくて氷の修行なの。決して氷漬けの蛙が可愛いだとか、鳴き声が五月蠅いからだとか、お手玉にして遊ぶと砕けそうでハラハラするだとか、そんなんじゃないの」 | 「如果青蛙僅在一瞬間就被徹底凍住,它們不會死掉而是在解凍的同時活過來。這不是遊戲,是結冰的修行。我這樣做絕對不是因為凍着的青蛙很可愛,也不是因為它們的叫聲太煩人;或者因為玩凍青蛙很有趣,它們可能會碎掉。」 |
妖精は元々悪戯好きな物であり、それにより手痛いお仕置きを受けることも多々ある。今回被害に遭われた妖精もその物の一例であると考えられる。ただ、妖精とはいえ悪戯は、自分より力のある物に対して行う物である。いくらいつも虐められてばかりいたとしてもか弱い蛙相手に腹いせをしているようでは、些か情けないと思うがいかがだろうか。 | 妖精是喜歡惡作劇的生物。很多場合下,它們會因為惡作劇遭到嚴厲的懲罰。本次作為受害者的妖精便是一例。但是一般來講,妖精進行惡作劇的對象都是比她本身要強大的傢伙。即便她屢次遭到欺負;她遷怒於弱小的青蛙在我看來是可悲的行為。您覺得呢? |
(射命丸文) | (射命丸文) |
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採訪
琪露諾 |
何これ! |
這什麼啊! |
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文 |
幻想郷一、確かな情報を素早く伝える『文々。新聞』ですわ |
幻想鄉最迅速可靠的消息來源,《文文。新聞》啊。 |
琪露諾 |
じゃなくて内容よ、内容! これじゃまるで私が悪いみたいじゃない |
不是說那個,內容、內容啊!寫的好像這都是我的錯一樣! |
文 |
それが客観的な眼で見た内容です |
文章內容是尊重客觀事實的。 |
琪露諾 |
キー! 大ガマに喰われたこと無いくせに、あんたに一体何が判るって言うのよ |
嘁!你又沒被大蛤蟆吞過,你知道什麼! |
文 |
大ガマに喰われたことがあるなんて……蠅かあなたくらいです |
曾經被大蛤蟆吞過的東西的話……大概只有蒼蠅和你了。 |
琪露諾 |
蠅…… |
蒼蠅…… |
文 |
そう蠅。人の迷惑も顧みず、小さな羽根を忙しなく動かしてブンブンと飛び回る蟲。 |
是的,蒼蠅。一種使勁拍着小翅膀嗡嗡亂叫,對於自己如何惹人厭毫不知覺的昆蟲。 |
琪露諾 |
私はもっと落ち着いて飛ぶってば! |
我飛的時候很安靜的! |
文 |
あら今のは蠅の話です |
啊是啊,我說的是蒼蠅。 |
琪露諾 |
と、とにかく。 もっと私を格好良く記事に出来なかったの? 氷の妖精、にっくき大ガマをやっつける! とか |
怎、怎麼都好。 你就不能為我寫個酷一點的報道嗎?比如,「冰精擊敗了討厭的大蛤蟆!」 |
文 |
いつやっつけたのですか? 私は嘘の情報はお金を積まれても記事にはしません |
你什麼時候打敗過它?我從來不刊登虛假的消息,儘管回報豐厚。 |
琪露諾 |
お金は積まないけど! |
我才不做你的搖錢樹! |
文 |
では尚更です |
那我更沒有理由這樣寫了。 |
琪露諾 |
でもこの記事じゃあ、いくら何でも私が格好悪いだけじゃない…… |
可是這篇報道,讓我看起來很差勁…… |
文 |
実際、端から見ると非常に格好悪かったのですが |
實際上,從旁人來看,你的確十分差勁。 |
琪露諾 |
せめて記事だけでも格好良く! |
那至少讓報道帥氣一點啊! |
文 |
格好良く食べられることに成功したら、そう書いてあげますよ |
如果你是很帥氣地被蛤蟆吃掉了的話,我也會如實記錄的。 |
琪露諾 |
じゃあ普通の蛙を大ガマということにして |
那就把凍青蛙的部分換成凍大蛤蟆吧。 |
文 |
お断りです。悔しかったら本当に大ガマを倒したら如何? |
拒絕。這麼氣惱的話,幹嗎不去打敗那隻大蛤蟆? |
琪露諾 |
良い勝負はしてるわ! 逃げる時に胃腸を思いっきり冷やしたから、お腹を壊すぐらいはした筈よ! |
當時誰輸誰贏還難說!我逃的時候可是把它的腸胃狠狠地凍住了,它絕對會遇到比壞肚子更糟糕的事情! |
文 |
大ガマ本人はびっくりしただけで実害は無かったと証言してます |
大蛤蟆直接的證詞說它只是嚇了一跳,並沒有受到任何實際的傷害。 |
琪露諾 |
ガマが獲物を呑み込む時の、目玉をへこませて押し込む感触も知らないで! |
你絕對不知道被大蛤蟆吞掉時,眼球被擠壓的感覺! |
文 |
そんな感触、誰も知ろうとも思いませんよ |
那種感覺,沒有任何人想知道。 |
琪露諾 |
蛙を凍らせて生き返らせるのは高等技術なのよ! |
把蛤蟆凍起來再恢復原樣可是專業技術! |
文 |
何の役にも立ちませんね |
到底有什麼用呢? |
琪露諾 |
うきーっ! |
呀啊—! |
文 |
実際、貴方は大ガマに敗北した負け犬、いえ負け妖精なのです |
其實,你只是一個敗給大蛤蟆的失敗者——「敗妖精」。 |
琪露諾 |
それをわざわざ幻想郷中に広めてどーしよーっていうのよー! だまってれば判らないのに~ |
你把這件事在全幻想鄉傳播到底是幹什麼呀!如果你保持沉默,沒有人會知道的…… |
文 |
まぁ、人妖の噂も七十五年といいますし。笑われるのもそんなに長い間じゃないと思いますよ? |
嘛,據說流言在人和妖怪之間只會傳播七十五年。我不認為你會很長時間一直被笑話着。 |
琪露諾 |
あなたが原因でしょう |
你就是罪魁禍首! |
文 |
私は日々幻想郷の真実を住人の皆様に伝えているだけです |
我只是告訴幻想鄉的人們,每日發生的事件的真相。 |
琪露諾 |
第一、お仕置きされる妖精なんて掃いて捨てるほどいる筈なのにーっ! なんで私だけーっ! |
最重要的是,明明應該還有其他被懲罰的妖精,其中也總有被吞進去再吐出來的—!為什麼只報道我啊! |
文 |
この日は本当に平和で、他になんにも事件が無かったの。くたびれて飛んでいたら貴方が大ガマの口に頭をつっこんでいたのが見えたのです。記事になっただけ運が良かったと思いなさい |
那天是平和的一天,沒有其他事情發生。當我飛得筋疲力盡時,正好看到你的腦袋從大蛤蟆嘴裡伸出來。你應該為有這麼樣一篇關於你自己的文章被發表而感到幸運。 |
琪露諾 |
実はラッキー? やったー |
我很幸運嗎?好的— |
文 |
そう、ラッキー |
對啊,很幸運。 |
簡介
チルノ (Cirno) | 琪露諾 |
いたずら好きな、湖上の妖精。冷気を操る程度の能力を持つ。 | 喜歡惡作劇,住在湖上的妖精。可以操縱冷氣。 |
出演作:『東方紅魔郷』『東方妖々夢』『東方花映塚』 | 登場作品:《東方紅魔鄉》、《東方妖妖夢》、《東方花映塚》 |
註解
- ↑ 水無月:日本歷六月
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